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ポール・マッカートニーは、ジョン・レノンと共に自慰行為に及んだことや、「下品な」行動がいかにバンドを結びつけることになったかについて語っている。

ザ・ビートルズのベーシストであるポール・マッカートニーは9月7日にソロ18作目となるニュー・アルバム『エジプト・ステーション』をリリースしており、『NME』は4つ星をつけたレヴューで次のように評している。「アップビートで愛嬌のあるサウンドに満ちた、シンプルで正直なアルバムである。それはまるで、世界で最も有名な人物が私たちのために日記を公開してくれているかのようだ」

ポール・マッカートニーは今回『GQ』誌によるインタヴューの中で1997年に刊行された自伝『ポール・マッカートニー:メニー・イヤーズ・フロム・ナウ』の中で明かされていたエピソードについて語っている。「どういうものだったかっていうと、ジョン(・レノン)の家でやっていたもので、グループでやっていたんだ」とポール・マッカートニーは説明している。「僕らはお酒に酔ったり、パーティをしたりすることもなく――夜更かしをしていたかさえも覚えてないよ――みんなで椅子に座って電気を消して、誰か一人がマスターベーションを始めると、みんなもやるっていうね」

この活動は、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、そしてジョン・レノンの3人の友人からなるグループで行ったものだといい、彼らはマスターベーションをしている間、思い浮かべている相手の名前を叫んでいたという。「『ブリジット・バルドー!』みたいな感じでね。それで、みんなもっと力を入れるっていうね」

ポール・マッカートニーは、ジョン・レノンが他の人たちの集中を削ぐためにウィンストン・チャーチルなどの名前を叫んでいたことを明かしているほか、この活動を行ったのは「一度か二度くらい」だったと語っている。「そんなに大層なことではないんだけどね」と彼は語っている。「でもほら、そこまで考えるような類のものではないからね。単にグループだったっていうのに過ぎないんだ。そうだね、考えてみるとすごく下品だよね」

「子供時代を振り返ると、『そんなことやってたの?』っていうような似たようなことをたくさんしているわけでね。けど、無害でとても楽しいものだったよ。誰も傷つけていないからね。ブリジット・バルドーさえもね」

ポール・マッカートニーは続けて、ジョージ・ハリスンが17歳で童貞を失う瞬間を当時同居していたバンドのメンバーで目撃し、行為を終えた彼を拍手で讃えたとされるエピソードに言及している。「たぶん事実だと思うよ」とポール・マッカートニーは語っている。「要するにこの手の話、とりわけビートルズに関する話については、伝説的な扱いになることが多くてね。それで、僕もチェックしないといけないんだよ。ちょっと待ってね。確か僕らの部屋にはベッドが一つと寝棚が二つしかなくて、誰かが女の子を連れて帰って来たとしたら、その二人はベッドの上でブランケットをかけることで事に及ぶことができたんだ。そうすれば、わずかな動きしか周りには分からないっていうね。その時にジョージが童貞を失ったのかは定かではないんだけど、もうしかしたらそうだったかもね」

ポール・マッカートニーは続けて、「覚えている限り」はグループ・セックスをしたことがないとした一方で、「天に昇るような性的な接触はあったよ、グルーピーがいたからね」と続けている。ポール・マッカートニーはまた、ラスベガスで3人でのプレイをしたことがあるものの、「そそられなかった」ことを明かしている。

「ジョンのほうがそういうことが多かったと思うよ。思い返してみると、彼がクラブで一人の女性に出会った時のことを覚えているんだけどさ。その奥さんはジョンとセックスするために彼を誘惑して、二人して家に戻ったんだ。それで事件が起こることになるんだけど、ジョンは彼女の夫が見ているのに気が付いたんだよ」とポール・マッカートニーは明かしている。「当時は『倒錯してる』なんて言っていたけどね」

「そういうわけで、おそらくジョンのほうが僕よりも経験していたと思うよ。正直にいうと、僕はそういうことにあまり惹かれなくてね。誰かの奥さんだって? 僕なら絶対に旦那さんに知られたくないね。ほら、そっちのほうが理性的だと思うからね。僕は理性的すぎるのかな? 分からないけどね。僕の場合、特にクレイジーな経験はしたことはないにせよ、楽しいものばかりだったよ。そういうのをたくさん経験したんだ。僕にとってはそれで十分だね」

彼はザ・ビートルズについて、これらの経験を共有することでバンドとして結束力を強めていったと考えているという。「最終的には、こういうのがザ・ビートルズの強みの一つになったと思うんだ。強制的なまでの結束力だよ。僕はいつも軍隊に例えるんだけどさ」と彼は語っている。「全員で同じ家に住んでいるわけだからね。僕らはいつもそばにいて、お互いに重なり合ったりしていたからね。そうすると、お互いの考えが読めるようになるんだよ」

「音楽においては、そのおかげでとても密接なバンドになれたと思っているよ。一方で友人としては、お互いの考えを読めるようになったっていうね」

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