ニッキー・ミナージュは、テニスの全米オープン決勝でのセリーナ・ウィリアムズの風刺画を描いて物議を醸しているオーストラリア人の漫画家について「人種差別的だ」と批判している。
ニッキー・ミナージュはオーストラリアの『ヘラルド・サン』紙で当該の風刺画を描いたマーク・ナイトを「今日のクソ野郎」と称して批判している。
マーク・ナイトの風刺画は、セリーナ・ウィリアムズが現地時間9月8日に行われた決勝戦で、主審を務めたカルロス・ラモスを繰り返し批判したことなどで1万7,000ドル(約190万円)の罰金が課されたことを受けてのもので、セリーナ・ウィリアムズはこの日、彼を「泥棒」呼ばわりしたとされる審判への暴言、コーチからの助言、ラケットの破壊行為という3回の規則違反で警告を受けている。
マーク・ナイトの風刺画では、セリーナ・ウィリアムズが試合中に癇癪を起こしている様子が描かれている。セリーナ・ウィリアムズは腕や唇が誇張されて描かれており、風刺画は「人種差別的」だとして批判を集めることとなっている。
また、批評家たちは対戦相手である日本人の大坂なおみがブロンドの髪型で白人のように描かれていることを指摘しているほか、主審を務めたポルトガル人のカルロス・ラモスについても白人として描かれていると指摘している。
物議を醸している風刺画はこちらから。
This is how @Knightcartoons and @theheraldsun in #Australia portrayed #SerenaWilliams in their publication today. And notice how they made #Osaka look like a white woman.
This isn’t about “gender”. This is simply global anti-Black white supremacy. pic.twitter.com/uoRijSfcrG
— Tariq Nasheed (@tariqnasheed) September 10, 2018
ニッキー・ミナージュは「Beats 1」の自身の番組「クイーン・レディオ」に出演して、次のように語っている。「黒人女性が何かに納得していないとなれば、癇癪を起こしているか正気を失っているかのように見なされるの」
「こういうことはもう終わりにするべきよ」
ニッキー・ミナージュはマーク・ナイトに言及して次のように続けている。「この漫画家を名指ししたいわ。悪いけど、そうしないといけないの」
「彼は私から『今日のクソ野郎』賞を受け取ることになるわ。セリーナの漫画を描いてくれたからね。ところで、私たちのカルチャーはこうした身体だったり、人種性だったり、ありのままのこの身体を大好きだけど、あなたは面白おかしくなるようにこの女性のことを描いたのよ」
「黒人女性たちは、自分たちが不当な扱いを受けているって訴えても、薬物をやってるとか正気を失ってるって言われるだけ。痛々しい負け犬で、悲惨で、惨めだって言われて……もうウンザリよ」
ニッキー・ミナージュはセリーナ・ウィリアムズを擁護して次のように語っている。「こんなことを許しちゃいけないわ……もう終わりにするの。彼女は気品を示して、情熱を示してくれたの。情熱と正気を失うことは別物なのよ」
「どうして黒人女性以外は情熱的になることが許されてるわけ?」
同じ番組の中で、ニッキー・ミナージュはカーディ・Bとの確執について自身の見解を語っている。
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