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リチャード・アシュクロフトはファンを楽しませることよりも「政治的な」発言をすることに注力するアーティストを批判している。

元ザ・ヴァーヴのフロントマンであるリチャード・アシュクロフトは、ニュー・シングル“Surprised by the Joy”のプロモーションの一貫として現地時間9月10日に「ラジオX」に出演している。

「あまりにも多くのアーティストがさ、曲を書けなかったり歌えなかったり、演奏することができないっていう理由で最終的に政治家もどきみたいになったり、何百万もの言い訳が必要だって思い込んでいるんだよ。求められていることができないっていう事実を隠すためにね」

「結局のところ、苦労して稼いだ金を払って俺のライヴを観にきてくれた人たちは、地球の裏側で起きていることについての意見を聞きにきているわけではないということでね」と彼は続けている。「どんなふうに投票すべきかなんて知りたいわけじゃないんだよ」

「どうでもいいわけでね。そういったパラダイムは壊され、音楽によって破壊されてきたんだ。そこにこそ音楽の力があるんだよ」

「そういうわけで、自分の意見を語ったり、ちょっとしたスピーチをやったりしているあらゆるアーティストや俳優たちは……自分たちがやるべきことに立ち返る必要があるんだよ。原点に返って、世界を楽しませてくれっていうね」とリチャード・アシュクロフトは語っている。

「それは必ずしも甘ったるいエンターテインメントである必要はなくて、ある程度の深みがあったっていいんだ。お金が支払われている媒体でやらなきゃだめなんだ」

リチャード・アシュクロフトは続けてミュージシャンたちを「往年の」デヴィッド・ベッカムになぞらえ、彼に求めていたのは博識のあるスピーチではなく、素晴らしいプレイだったと語っている。

「『ああ、でも彼は二つの文章も繋げられないんだろ』とか言っていた人たちがいたわけだけどさ」と彼はデヴィッド・ベッカムについて語っている。「そんなのどうだっていいわけでさ。そのことを思い出して、彼がやればさ、1対0で勝つわけだからね」

「俺はシェイクスピアを求めているわけじゃないんだよ」

リチャード・アシュクロフトは通算5作目となるソロ・アルバム『ナチュラル・レベル』を10月19日にリリースすることを発表している。

アルバムは180グラム盤レコード、CD、カセットの形態で販売される。

またリチャード・アシュクロフトは10月から11月にかけてUKツアーを行うことも発表している。

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