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マシン・ガン・ケリーは最新作で自身を批判したエミネムに新曲で反論している。

エミネムは8月31日にサプライズ・リリースした『カミカゼ』に収録の“Not Alike”でマシン・ガン・ケリーを批判している。

エミネムとマシン・ガン・ケリーの確執は、2012年にマシン・ガン・ケリーがエミネムの娘であるヘイリー・ジェイド・マザーズについてソーシャル・メディアで「めちゃくちゃセクシーだ」と投稿したことに端を発している。

マシン・ガン・ケリーはその後、そのコメントがきっかけで複数のメディアやラジオ局から放送禁止扱いになったことを明かしており、昨年ロサンゼルスのラジオ局「パワー106」に出演した際には、L.A.リーカーズと共にフリースタイルを披露して次のようにラップしている。「お気に入りのラッパーから(エミネムのラジオ局である)『シェイド45』への出禁を食らって以来、俺自身が現存するお気に入りのラッパーなんだ」。マシン・ガン・ケリーはエミネムと口論になる以前、最も影響を受けた人物の一人としてエミネムの名前を挙げていた。

マシン・ガン・ケリーはその後、テック・ナインが今年の3月2日にリリースした最新作『プラネット』に収録された“No Reason (The Mosh Pit Song)”に客演して、エミネムへの攻撃とも取れるラップを披露している。マシン・ガン・ケリーは同曲で「みんなにお前は神ではなく、ただラップしてるだけだってことを思い出させてやるよ」とラップしており、エミネムの『ザ・マーシャル・マザーズLP 2』“Rap God”に言及していると見られている。

エミネムは今回、『カミカゼ』に収録された“Not Alike”で次のようにラップしている。「俺とやり合いたいみたいだな、そうなんだろ?/あの小さいクソ野郎は、自分が一番だと思ってるんだろうな/あいつは強気の姿勢を崩したくなくて、客演したってわけだ/ニーナ(テック・ナインの愛称)と組むことにしたんだな」

エミネムは次のように続けている。「けどよ、次にその短機関銃(サブマシンガン)で俺を攻撃したいなら、テック・ナインを使わないことだな/お前に言ってるんだよ、自分のことだって分かってるだろ、ケリー/(直接エミネムの名前を出さなかったマシン・ガン・ケリーに対し)俺はサブリミナルみたいにはやらないし、コソコソしたディスなんかやらないんだよ/せいぜい俺の娘のヘイリーについてコメントし続けてろ」

マシン・ガン・ケリーはその後、エミネムの“Rap God”に言及していると思われる“Rap Devil”と題された楽曲を発表してエミネムに反論している。

マシン・ガン・ケリーは同曲の中で、エミネムがこの楽曲を思いついたのは「シラフで退屈していた」からだとしているほか、2012年のコメントを引用してきたことを批判している。マシン・ガン・ケリーはエミネムのアルバムについても次のように批判している。「最近の4枚のアルバムがお前のセルフィーくらい酷いっていう事実をまだカヴァーできてないな」

マシン・ガン・ケリーはまた、前述のラジオ局などから締め出された過去についても言及しており、次のようにラップしている。「お前がどうやって(エミネムのマネージャーである)ポール・ローゼンバーグに俺を締め出させようとしていたのかインタースコープに訊いてみようぜ……(『シェイド45』の番組で司会を務めている)スウェイ(・キャロウェイ)に電話して、なんで俺が『シェイド45』に出られないのか訊いてみようぜ」

マシン・ガン・ケリーはエミネムに直接的にも呼びかけており、次のようにラップしている。「教えてくれよ、お前が拠って立つものをさ。/知ってるぜ、一人じゃやっていけないんだろ」

マシン・ガン・ケリーはエミネムが最新作で攻撃したアーティストの一人となっており、彼のほかにもドレイクやミーゴス、タイラー・ザ・クリエイターらが攻撃の対象となっている。

一方で、ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンが参加した最新作の“Fall”についても、タイラー・ザ・クリエイターに言及した歌詞が同性愛嫌悪だとしてソーシャル・メディアで批判の声が上がっている。エミネムは同曲で次のようにラップしている。「タイラーは何も生み出して(クリエイト)していない。お前がどうして自分のことをオカマって呼んでるのかが分かるね」

ジャスティン・ヴァーノンはその後、ツイッターで自身への批判に言及して次のように綴っている。「メッセージを支持するわけではないよ、これにはウンザリなんだ。彼らにも変更するように頼んだんだけど、そうならなかったんだ」

一連のツイートの中で、ジャスティン・ヴァノーンはエミネムについて「これまでで最も優れたラッパーの一人」であるとしながらも、「今は若者たちを批判するべき時ではないんだ。彼らに耳を傾けて、行動を起こす時なんだ。紛れもなく、差別をしていい時でもない」と綴っている。

ジャスティン・ヴァノーンは続けて、楽曲に変更を加えるように忠告したとして次のように綴っている。「僕が忠告した時に耳を傾けてくれていたらよかったのに」。ジャスティン・ヴァノーンは最後のツイートで次のように綴っている。「僕が間違っていたよ。この曲は葬ろう」

『カミカゼ』はファンの間で評価を二分していると見られており、同作に対する不満を露わにした批判の声が多く上がっている。

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