クイーンのギタリストであるブライアン・メイは、現地時間9月1日からスタートしたラスベガスでの連続公演に先駆けて行われたインタヴューの中で、バンドのヴォーカルを務めているアダム・ランバートを称賛している。
アダム・ランバートはフレディ・マーキュリーの代役として2011年からクイーンの新たなフロントマンを務めている。ブライアン・メイはアダム・ランバートについて、クイーンのフロントマンにふさわしく、フレディ・マーキュリーも嫉妬するほどだと語っている。
「フレディはきっと彼のことを好きになるだろうし、嫌いにもなると思うよ。アダムは神から授かった真の才能の持ち主だからね」とブライアン・メイは「ヤフー!」に語っている。「10億人に一人の歌声で、これまでに一緒にやってきた人の中でも、あれだけの幅を持っている人はいないよ。歌声の幅だけではなく、そのすべてでクオリティが高いんだ。アダムは、俺がフレディで見てきてきたのと同じように成長しているんだよ」
また、ブライアン・メイはアダム・ランバートと共にライヴを行うことについて、彼に次のように賛辞を送っている。「アダムは決してフレディを真似しようとしているのではなく、そこに空いたジグソーパズルのピースを埋めてくれているんだ」と彼は語っている。「それは途轍もないことであって、もしもアダムでなかったら、今はもうやってないだろうね」
「俺は時々『彼は今何をしたんだ?』って演奏を止めてしまう時があるんだ。彼は自分なりに自由に解釈してくれるんだけど、それが鳥肌ものでね。生み出すサウンドも曲の解釈の仕方もそうなんだ」
クイーンのフロントマンの座はポール・ロジャースが2004年から2009年まで務めていたが、アダム・ランバートがアメリカのオーディション番組「アメリカン・アイドル」のシーズン8の決勝戦のパフォーマンスでクイーンのメンバーを魅了して以来、彼がクイーンのフロントマンを務めている。アダム・ランバートはそのシーズンで準優勝となっており、クリス・アレンが優勝している。
「アダムには何かがあったんだよ。化学反応はすぐに起きて、まるで彼が前から俺たちのバンドにいたような心地になったんだ」とブライアン・メイは語り、「アメリカン・アイドル」との契約が終了するのを待ってアダム・ランバートに話を持ちかけたことを明かしている。
「アイルランドの授賞式で彼と3曲パフォーマンスする機会があったんだけどさ。“The Show Must Go On”、“We Are the Champions”、“We Will Rock You”の3曲をやったら、俺たちを含む全員が『うまくいった。本当にしっくり来て、ふさわしい音の構成だ』ってことになったんだよ」
アダム・ランバートは先日、音楽業界でセクシャリティを明かすことへの変化について語り、フレディ・マーキュリーに敬意を表して「違う時代」においてのセクシャリティの議論は難しいと述べている。
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