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U2は、フロントマンであるボノの「声が完全に出なくなった」ために、現地時間9月1日にベルリンのメルセデス・ベンツ・アリーナで行った公演を数曲で中断している。

報道によれば、ボノはバンドの2000年のヒット曲“Beautiful Day”を歌い終えた後で、15分ほどステージから離れたいと観客に伝えたという。

しかしながら、ボノがステージに戻ってくることはなく、U2はライヴの中断を余儀なくされている。ボノは公演の序盤に、アリーナ内の煙の量について言及していたという。当日、アリーナ内は客席の一部で喫煙が認められていた。

「まるで巨大なタバコの中にいるみたいだよ」とボノは観客に語りかけている。「声が出なくなってしまって、どうしたらいいか分からないんだ。10分前の歌声は鳥のようだったよ」

観客が撮影したボノによる上記の発言はこちらから。

https://twitter.com/mccarthy2066/status/1036000464310071296

バンドの残りのメンバーであるラリー・マレン、アダム・クレイトン、ジ・エッジはバンドのウェブサイトに発表した声明の中でファンに謝罪している。

「今夜の公演をキャンセルしたことをお詫び致します」と声明には綴られている。「公演前まではボノの調子も歌声も素晴らしく、ベルリンでの2公演目を楽しみにしていたのですが、数曲を歌った後で彼は完全に声が出なくなってしまいました」

「我々にも何が起きているのか分からず、医師の助言を受けています。いつものように、みなさんのご理解やベルリンのファンの方々のサポート、そして遠方から訪れてくれた方々に感謝申し上げます。続報についてはすぐにみなさんにお知らせします」

多くのファンはソーシャル・メディア上でバンドへの理解を示しているものの、50歳の誕生日プレゼントとしてイングランドから訪れたという一人のファンは、BBCに対して「がっかりした」と語っている。

「キャンセルになったことは悲しいですが、歌えないのであれば仕方のないことです。バンドが出てきて説明してくれていたらよかったのですが」と彼女はBBCに語っている。

ファンらによるソーシャル・メディア上での反応はこちらから。

「一番心を動かされたのは、ボノがいかに謙虚で愛らしく、人間味溢れる人物で、偉大なるロックスターであるかということだ。そして、彼がいかに僕らの愛を気にかけ、欲し、必要としているのかが分かったんだ」

「彼を驚かせ、突然彼の元を去ってしまうことになる前のボノの歌声の力……(いつも通り)彼は絞り出すように歌っていました。明らかに無力で弱々しく屈してしまった彼に、観客は深く同情していました。私たち全員がそうであるように、彼も生身の人間だったのです」

「涙が出るよ! 早くよくなって。そして、またすぐに会えることを」

U2の『エクスペリエンス + イノセンス』のヨーロッパ・ツアーは現時点で予定通り行われる予定となっている。U2は現地時間9月4日にドイツのケルンで公演を行う予定となっている。

U2は10月にUK公演を控えている。

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