デヴィッド・ボウイにまつわるカクテル・バーが来月ロンドンのウェスト・エンドにオープンすることが明らかになっている。ジギー・スターダストに敬意を表して「ジギーズ」と名付けられたこのバーは9月20日にホテル・カフェ・ロイヤルにオープンする。
このバーでは1972年発表のアルバム『ジギー・スターダスト』をインスピレーションとしたカクテルが提供されるとのことで、カクテルの名前はその歌詞からとられているという。
“Hang On To Yourself”の歌詞からとられた「タイガーズ・オン・ヴァセリン」はピニャコラーダの現代風と評されている。一方、“Lady Stardust”からとられた「ダークネス・アンド・ディスグレイス」はエスプレッソ・マティー二とラム・フリップを合わせたものだという。
ホテル・カフェ・ロイヤルは『ジギー・スターダスト』にとっては重要な場所で、1973年7月3日、デヴィッド・ボウイがジギー・スターダストというペルソナを脱ぎ去るための「最後の晩餐」が行われた場所となっている。
このパーティーにはルー・リード、ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、バーブラ・ストライサンドも足を運び、ジギー・スターダストとしての最後のライヴとなったハマースミス・オデオン公演のアフターパーティーとして開催された。
バーはこの夜にロック・フォトグラファーのミック・ロックによって撮影された写真が飾られるとのことで、特別なデヴィッド・ボウイのジュークボックスも用意される。
ホテルのバー部門を監督するファビオ・スピネッティは次のように語っている。「カフェ・ロイヤルは常に素晴らしいアイディアについて話し合うために素晴らしい考えが浮かんでくる場所でした。デヴィッド・ボウイはカフェ・ロイヤルの歴史にとって非常に重要な役割を果たしています。かの有名な最後の晩餐が行われたのはここなのです。最も名高い顧客にオマージュを捧げるのにピッタリかと思えたのです」
ホテル・カフェ・ロイヤルは100年以上にわたって著名人や裕福な人々の行きつけの場所となっていて、オスカー・ワイルド、ヴァージニア・ウルフ、ウィンストン・チャーチル、モハメド・アリ、ブリジット・バルドーらも常連客だったことで知られている。
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