ノエル・ギャラガーはレコーディングしてから10年近くお蔵入りしたままになっているアルバムの音源を発見したことを明かしている。
ノエル・ギャラガーはかつてザ・フューチャー・サウンド・オブ・ロンドンのゲイリー・コバーンとブライアン・ドーガンズによるユニット、アモルファス・アンドロジナスとコラボレーションを行ったことで知られるが、このコラボレーションは一部の音源を除いて日の目を見ることなくお蔵入りとなっている。
2015年の「ノイジー」のインタヴューでノエル・ギャラガーはアモルファス・アンドロジナスとのレコーディングを次のように振り返っている。「アルバムは完成してたんだ。たくさん時間をかけたんだよ。だけど奴らのやり方っていうのは、俺を呼んでは一日中演奏させて、それで録ったものを持ち去ってしまうというものでね。次に聴いた時には『あれ、俺が思っていたのと違う』となるんだよ」
「奴らは俺のためにアルバムを作っていたんじゃなくて、俺があいつらのためにレコードを作っているってことが明白になったんだ。分かるだろ? うまくいくわけないよな」
「ブートレグは存在しないね。だってマスターは俺が持ってるし、破棄しちゃったからね」と彼は続けている。「俺のマネージャーすら聴いたことがないんだ。聴かせるつもりもなかったしさ。ちっとも面白くなかったから、絶対誰にも聴かせなかったんだ。みんなの想像力を喜ばせるためにリリースするつもりもないしね」
「実際、ちょっとダメでね。ダメだって俺には分かるからね。そういうわけで世にでることはないし、それだけだね」
今回、ノエル・ギャラガーはマット・モーガンとの「嘘か本当か」形式のインタヴューの中で、この音源が破棄されてはおらず、最近になって発見したことを明かしている。
「最近、そのコピーを秘密の隠し場所で見つけちまったんだ」と彼は語っている。「マスターも誰かが持ってて、破棄されてはいないんだ。でも、すぐ世に出るっていうことはないけどね」
「何年か先でもう一度考え直してみてもいいかもしれないね。“Shoot A Hole Into The Sun”はマジで素晴らしかったしさ。そんなものがもっと入ってるかもしれないからね」と彼は続けている。「でも、ちょっと距離を置いておくのが一番だと思うんだ」
お蔵入りになった理由をさらに訊かれると、彼は次のように語っている。「時期がまったく適切じゃなかったんだよ」
インタヴューの動画はこちらから。
“Shoot A Hole Into The Sun”はこちらから。
ノエル・ギャラガーは先日、ギターを弾くようになったきっかけについて外出を禁止された時に実家に置いてあったギターを弾いていたことがきっかけだと明かしている。
「弾ける奴なんかいなかったのに家にギターがあったんだよ」とノエル・ギャラガーは語っている。「勝手口の扉に立てかけてあってね。なんでそこにあったのかはまったく検討がつかないんだけどさ。母親によると、父親がある日曜日の午後に母親への誕生日プレゼントを買いに行った時に、そのギターを持って帰ってきたらしいんだ」
「父親はギターなんて弾けたことなかったし、誰も弾いたことがなかったのにだよ。それで、外出禁止を食らった時なんかに、自分の部屋にギターを持って行ってジョイ・ディヴィジョンやセックス・ピストルズを弾いたりしていたんだ。いつかバンドをやりたいだとか、そういうデカイ目標を持って練習していたわけではないんだけどね。音楽だったり、曲に合わせて弾くっていうこと自体に魅了されたんだ」
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