GETTY

Photo: GETTY

ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの家を19万ポンド(約3500万円)で購入したヘイダー・ゴールドマンが、ジョイ・ディヴィジョンのことを「現代のレンブラント」と呼んでいる。

今年2月、マックルズフィールドのバートン・ストリート77にあるイアン・カーティスの家が売りに出されると、この2つのベッドルームのある家を購入するための寄付を募るキャンペーンが行われることになった。

企業家で、クラシック音楽の教育を受けているヘイダー・ゴールドマンは、提示価格の11万5千ポンドに加え、7万5千ポンドの補償金と弁護士費用を支払って、この家を購入している。

「ほぼ提示価格の2倍である19万ポンドで購入したわけですが、そうしなければならないように感じたのです」と彼は語っている。「特に若い頃のヒーローだったミュージシャンが所有し、暮らしていた家を購入するのに必要な寄付を集められなかったファンの窮状を聞くにつれ、そう思ったのです。ジョイ・ディヴィジョンは、今日の多くのバンドに影響を与える音楽的伝説を残してくれました」

家の購入について『ガーディアン』紙に語ったヘイダー・ゴールドマンは、次のように述べている。「僕の個人的なエゴだと思うんだ。ほかの人がレンブラントの絵を買うみたいにね。僕にとっては、ジョイ・ディヴィジョンは現代のレンブラントなんだよ」

ヘイダー・ゴールドマンはこの家を博物館にすることについて「強い意欲」を持っているとし、ジョイ・ディヴィジョンの博物館にくわえ、世界中のアーティストをサポートするような「デジタル・ハブ」にしたいとしている。

元ジョイ・ディヴィジョンのメンバーは、この件について、それぞれ異なった形で受け止めており、ピーター・フックが祝福したのに対し、バーナード・サムナーは「自殺のモニュメント」になってしまうのでは?と心配している。この家のキッチンでイアン・カーティスは自殺を図っている。

ヘイダー・ゴールドマンは「だいぶ年月が経ったからね。僕らには偉大なアートと、偉大な音楽、とてもポジティヴなエネルギーが残されることになった。怯えるようなことはなにもないんだ。エネルギーの溢れる小さな太陽みたいな場所にしたいんだ」と語り、キッチンについても公に公開するとしており、「その不気味さが需要を生むんだ」としている。

現在、彼は地元議会の許可を申請しており、博物館の取締役会を開催しようとしている。また地元のアーティストへの寄付の計画も進めているという。

広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ