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ピーター・ガブリエルはウォーマッド・フェスティバルに出演する予定だった一部のアーティストがUKに入国できなかったことを受けてUKの外交政策に苦言を呈している。

ピーター・ガブリエルは1980年にウォーマッド・フェスティバルを共同で始めており、「世界にとってのフェスティバル」と称されるウォーマッド・フェスティバルはその多岐にわたるラインナップで知られている。

ウォーマッド・フェスティバルのディレクターを務めるクリス・スミスによれば、少なくとも3組の海外アーティストがUKへの入国を拒否され、先週末のウォーマッド・フェスティバルでパフォーマンスをすることができなかったという。

入国できなかったのは、チュニジア出身のサブリー・モスバー、モザンビーク出身のワジンボ、ニジェール共和国のバンドであるタル・ナショナルのメンバーの3組だという。また、インドの姉妹ユニットであるハシュマート・サルタナはパフォーマンスを予定していた時間の24時間後にようやく入国を許可されたという。

「その認識が実際のものであれ怒りからのものであれ、彼らはUKに入国する際の労力やコストについて、再訪したいと思えるほどでもなければ、入国審査による拒絶の対象になるほどの価値でもないと考えているというのが現実なのです」とクリス・スミスは『ガーディアン』紙に語っている。「現時点ではまだ水滴程度ですが、洪水になってしまうのを食い止めるにはどうすればいいのでしょう?」

ピーター・ガブリエルもこの件についてコメントしており、次のように述べている。「仕事や教育、そして余暇のために旅行する権利は次第に制限されるようになっており、しばしば人種や宗教的な理由に沿って制限が行われているのです」

「これは我々のようなUKでフェスティバルを開催する者にとって憂慮すべき事態であり、この国にアーティストを呼ぶ際に大きな問題を抱えることになりかねません……(多くのアーティストたちは)入国の難しさやコスト、ビザの遅れ、そして新たに生じることとなったUKで歓迎されないのではないかという不安のために、もはやUKを訪れたくないとまで思っています」

「外務省にはこれまでにも毎年僕らを助けてくれる素敵な方々がいましたし、これからもそうではあると思いますが、その警鐘は明白になりつつあります。私たちが自分たちとは異なる様々な考えや伝統、食べ物、文化を持つ人々にもオープンな国でありたいのだとしたら、現行のビザの発行方法を見直して、拡大する反外国的な流れを引き返す方法を探し出す必要があります」とピーター・ガブリエルは続けている。

「ミュージシャンは生活のために移動しています。私はこれまでに訪れてきたほとんどすべての場所で親切さや寛大さに接してきました。私たちは本当にEUも離脱したつまらない国になることを望んでいるのでしょうか?世界を歓迎する意思を失っていくような国になることを望んでいるのでしょうか?」

「イギリスの人々がそう思っていないこと、そして先週末にウォーマッドを訪れてくれた35,000人の方々が私の意見に同意してくれることを強く確信しています」とクリス・スミスは続けている。「イギリスは多様な文化の基盤の上に作られた国なのです。イギリスは多様性をリスペクトして歓迎する国であり、それをグローバルなステージに押し上げようとしている国なのです」

「悲しいことに、これは私たちの国の国境政策に反映されているメッセージではなく、それによって私たちのコミュニティや文化、経済が被るかもしれないダメージの可能性を考えると、その先行きは率直に心が痛むものなのです」

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