プリンスの出版管理会社で、”Purple Rain”の権利を所有しているユニバーサル・ミュージックは、プリンスの死の数時間後にミネアポリスでファンが”Purple Rain”を合唱している様子を撮影したビデオに削除要請を出している。
今回措置が講じられた映像は『スター・ トリビューン』紙の記者であるアーロン・ラヴィンスキーによって撮影されたものだった。
ユニバーサル・ミュージックによると、この映像は1998年に成立したデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に抵触するという。
アーロン・ラヴィンスキーの撮影した映像は当初ツイッターに投稿されていたが、その後削除されている。
「すごく動揺しているよ。何千人というプリンスのファンが彼の死の夜に”Purple Rain”を合唱している様子を僕が撮ったビデオに対して、ユニバーサル・ミュージックがDCMAによる削除を要請したんだ」とアーロン・ラヴィンスキーはツイートしている。「これは明らかにフェアユースであり、UMPGとツイッター社は間違っているね」
This is very disturbing: Universal Music filed a DCMA takedown on a video I shot of thousands of Prince fans singing Purple Rain the night of his death. This was clearly fair use and UMPG and Twitter are in the wrong. https://t.co/FOSlPdCqV7
— Aaron Lavinsky (@ADLavinsky) July 25, 2018
「著作権を有する作品の違法な複製、流通、パフォーマンスを禁じる」デジタルミレニアム著作権法は当初、ナップスターといったプラットホームにおける、オンラインのピアツーピアのファイル共有を抑制させるために施行されている。
しかし、フェアユースの基準によって非営利目的や非営利の教育目的のために使用されるものについては免除されることもある。『スター・ トリビューン』紙がDMCAによる削除について法的に争うかどうかは明らかになっていないが、彼らはコンテンツ・クリエイター、具体的には音楽を多く使用したバイラル動画のクリエイターが過去にそのようにして勝訴していることを指摘している。
一方、プリンスについては60回目の誕生日となった今年の6月7日に未発表アルバム『ピアノ&ア・マイクロフォン 1983』が9月にリリースされることが発表されている。
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