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アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのアントニー・ヘガティが、ソーシャルメディア上でローマ法王を非難している。これは今週、ローマ教皇が、同性婚を拒否し続けていたケンタッキー州ローワン郡のキム・デービス書記官と面会したことを受けてのものだという。

ヴァチカン当局はフランシスコ・ローマ法王が訪米中にキム・デービスと面会したことを認めている。キム・デービス書記官とその夫は法王に会うため、ヴァチカン大使館を極秘で訪れたという。キム・デービスの弁護士によるとローマ法王はキム・デービスに「強くありなさい」と言い、ロザリオを授けたという。

トランスジェンダーであるアントニー・ヘガティはこの行為に激怒し、バンドのフェイスブックに次の様に書き込んでいる。

「ローマ法王が裏で働きかけて、アメリカの同性愛者の権利を迫害しようとしていることは明らかだ。恥ずかしくて哀れな男。気候変動やアメリカの死刑廃止に関する運動には感銘を受けていたのに。『伝統的な家族』が(おそらく同性婚によって)脅威にさらされていると陰で発言したり、あの哀れな勘違い女キム・デービスとこっそり会ったりするなんて……」

「信者を動員して自然を大切に、と諭すのは良いけど、今すぐ皆で天国に行って他の人類と自然をこのまま平和に放っておいてくれれば良いのに。フランシスコ・ローマ法王はいまだにキリストの名のもとに、人を傷つけて魔女狩りを行っているみたいだね。先人がしたのとまったく同じことだよ」

アント二―・ヘガティはさらに続ける。「フランシスコは同性愛者が社会で対等に生きる権利について道徳的に考察するという偽装工作をすることによって、カトリック教徒らの性的虐待問題を忘れさせようとしている。世界中から100人のゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人々を集めて、彼らの足を洗ってキスすべきだ」

「フランシスコ・ローマ法王はヴァチカンを代表して、神の名のもとに同性愛者とトランスジェンダーの人々を何世紀もの間、迫害し苦しめてきたことを謝罪すべきだね。それとも私たちは犯罪者やアメリカの先住民、貧しい人々とは違って、法王のご慈悲を受ける資格はないってこと? 法王には自分の偏狭な考えを率直に話すだけの政治的な勇気すらないんだね。ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人々への嫌悪と暴力の種に水をやりながら、こそこそと這い回っている。人気を失うことをわかっていながらね。残念だよ」

アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズはここ数年、音楽面ではほとんど動きを見せていない。最新のスタジオ・アルバムは2010年の『スワンライツ』で、2013年には映画『Turning』のサウンドトラックを制作している。今年2月にはニュー・アルバム『ホープレスネス』のリリースが発表されており、この作品ではAnohniという別名が使われる予定になっている。発売日についてはまだ発表されていない。

なお、ローマ法王は先日、驚くことにロック・アルバムをリリースすると発表している。

アルバムからの“Wake Up! Go! Go! Forward!”の音源はこちらから。

https://soundcloud.com/believedigitalitaly/wake-up-go-go-forward

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