カート・コバーンの娘であるフランシス・ビーン・コバーンは、父は現在のアメリカの政治状況を支持しなかっただろうと語っている。
フランシス・ビーン・コバーンは、カート・コバーンがかつて所有していた個人的な品々を展示するアイルランドのキルディアで開催される新たな展覧会のオープニングに際して取材に応じている。
「基本的人権の侵害が現在、私たちの国では広く行き渡ったテーマとなっているみたいだけど、こうしたことをカートは支持もしなければ受け入れることもなかっただろうと私は考えてるの」
フランシス・ビーン・コバーンはメンタル・ヘルスの問題や中毒症状をめぐるタブーについても語っている。1994年にカート・コバーンはこの2つとの闘いで自殺しているが、フランシスは自身も過去にどちらとも闘った体験について語っている。「恥ずかしいことと結び付けられるけど、そんなことあってはならないわ。来る日も来る日もそれは私たちの社会に現存する事実でありながら、タブーとなっているのよ」
「ヨーロッパのほうがまだタブーじゃないと思う」と彼女は続けている。「アメリカだとすごく顰蹙を買うことになると思うからね」
「グローイング・アップ・カート・コバーン」と題された展覧会は9月30日までダブリン近くのニューブリッジにあるミュージアム・オブ・スタイル・アイコンズで開催される。オープニングにはフランシス・ビーン・コバーンのほかに彼女の叔母であるキム、祖母であるウェンディ・オコナーも参加している。今回の展覧会ではカート・コバーンによるスケッチや絵画、衣服、手書きの歌詞、そして車などが展示される。展示品の中にはこれまで一般公開されていないものもあるという。
カート・コバーンの妹であるキムは展覧会について次のように語っている。「カートが幼少時代にどんな人間だったか示すのにふさわしい頃だと思ってるの。彼が最も幸せだった、子供の頃のルーツに立ち返ってみるのよ」
一方、フランシス・ビーン・コバーンは先日、自身の音楽を正式にリリースすることをほのめかしている。「楽曲をフルでリリースする予定はありますか?」というファンのコメントに対してフランシス・ビーン・コバーンは一言「そうね」と応じている。
カート・コバーンが彼女の芸術作品をどう思うと思うかについての質問には、フランシス・ビーン・コバーンは次のように答えている。「それに対する答えはないわ。誰かの代わりには話したくないもの。もしも彼が私の作品を好きじゃなかったとしても、今の私という人間を誇りに思ってくれていることを願うわ。私が人生で他の人に望むのはそれだけよ」
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