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ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは、今年5月にファンに向けて「くそくらえ」とコメントしたことについて振り返っている。

ナイン・インチ・ネイルズは6月22日に最新作『バッド・ウィッチ』をリリースしている。『NME』は4つ星をつけたレヴューの中で次のように評している。「トレント・レズナー自らが課した三部作という足枷から解放されたメランコリーの名手は、勢いを取り戻したようなサウンドによって、これからの30年以上にわたって音楽の下界の君主として君臨する準備が整ったように聴こえてくる」

5曲収録だった『ノット・ジ・アクチュアル・イベンツ』や『アッド・ヴァイオレンス』と1曲しか収録曲が変わらない『バッド・ウィッチ』について、一部のファンは新作を「アルバム」と呼ぶトレント・レズナーに異論を唱えている。トレント・レズナーは同作をアルバムと呼ぶ理由について、「EPは今日のような『音楽がかつてのように重要視されない』世界では軽視される」ためだと説明した上で、異を唱えたファンを名指しして「Quantum550、くそくらえ」と述べていた。

今回、トレント・レズナーは『ケラング!』誌によるインタヴューの中でそのやりとりについて振り返っている。「正直に言うけど、あのコメントをする前に2秒くらいは考えたんだよ」と彼は語っている。「これまではあれをLPと呼ぶことは俺たちの中であまりセクシーではなかったんだ。それまではストリーミング・サービス全体のことだったり、自分たちの作品がどこに表示されるかなんてことはほとんど気にかけたことがなかったんだけどさ、ふと『おいおい、シングルやブートレグだったりのくだらないやつの下に隠されてるよ』っていうことに気づいたんだ」

トレント・レズナーは続けて、アルバムにしたところでEP以上の値段は取らないとした上で、ファンからのコメントについて次のように語っている。「典型的なインターネットにおけるコメント文化だよね。『これまで思いつかなかったような究極の意見を思いついた』ってね。それって無強要で説得力のないところからのものなんだけどさ。『世間に匿名で伝えてやるんだ』っていうね。くそくらえだよ」

一方、トレント・レズナーは先日、カニエ・ウェストとザ・ウィークエンドについてナイン・インチ・ネイルズのライヴ演出を「真似した」として批判している。トレント・レズナーはBBC6 ミュージックのローレン・ラヴァーンとのインタヴューで、両者がナイン・インチ・ネイルズの演出の要素を模倣したとして、「あいつらもそれは分かっているはずだ」と批判している。

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