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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのライヴで1型糖尿病を患っている女性が、警備員からドリンクを没収されていた問題で、女性に2,000ポンド(約30万円)が支払われたことが明らかになっている。

現在20歳のケイラ・ハンナという女性が、2016年にレッド・チリ・ペッパーズのベルファスト公演を訪れた際に当該の一件は起きている。

ケイラ・ハンナは血液内の糖度を一定に保つためにスポーツ飲料のルコゼードを常に持ち歩いていたというが、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのライヴを訪れた際、糖尿病を示すタトゥやインスリンのキットを見せたにもかかわらず、警備会社「イベントセック」のスタッフによってルコゼードを没収されたという。

今回、ベルファストの判事によって差別に相当すると判決が下され、ケイラ・ハンナには2,000ポンドが支払われている。

当時18歳だったケイラ・ハンナは、スタッフから会場内へはドリンクを持ち込めないとしてルコゼードを没収されている。

「私は(警備員に)自分の症状について話して、糖尿病を患っていることを示す手首のタトゥーも見せました」とケイラ・ハンナはBBCに当時のことについて語っている。

「警備員さんからは『それなら誰でも入れられるので』と言われたので、インスリンのキットや糖度を図るためのメーターも見せました」

「彼女は他の警備員とも相談した後で、厳しい制約があり、ドリンクを中に持ち込むことはできないのだと私に言いました」

この一件は1995年に成立した障害差別禁止法に抵触するとして裁判に持ち込まれており、北アイルランド平等委員会が彼女を支援している。

「この問題に光が当てられることとなり、今後このようなことが私や糖尿病を患う人たちに起こらないことを心から願っています」とケイラ・ハンナは述べている。

今回の判決について、北アイルランド平等委員会のメアリー・キットソンは次のように語っている。「これは、障害差別禁止法における合理的な調整規定が最も効果的に使われた用例の一つです」

イベントセックのスポークスマンは今回の判決について、「失望している」と述べている。

「今回の一件を取り巻く事実としては、これは個別的な事例であるということです」とイベントセックは述べている。

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