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デイヴ・グロールはニルヴァーナ時代について語り、ソングライターとしてバンドに不可欠な存在になれる自信がなかったためにソングライティングに乗り出せなかったことを明かしている。

エネルギッシュなドラムでバンドを牽引していたことで知られるデイヴ・グロールだが、彼はニルヴァーナの解散後にソングライティングの道を歩み始めたとして、ソロで作り上げたフー・ファイターズのファースト・アルバムがその最初だったと語っている。

「フー・ファイターズのファースト・アルバムになるものをレコーディングしていた時、俺はそれがアルバムになるとは思っていなかったんだ。俺は単に、たとえそれが誰にも聴かれなくても、起き上がって、外へ出かけて、何かをプレイしたかったんだよね」とデイヴ・グロールはCBSによるインタヴューで語っている。

「だいぶ前から自分で曲をレコーディングしたりしていたんだけど、誰にも聴かせたことはなかったんだ。そこまでいいとは思っていなかったからね」

「自分の声が好きじゃなかったし、自分のことをソングライターじゃないと思っていて、それに、俺たちの世代を代表するようなソングライターの1人がいるバンドに在籍していたわけだからね。わざわざ事を荒立てたくなかったんだ」

「こういう有名なジョークがあるんだけどさ。『ドラマーがバンドを抜ける前に最後に言うのは『ねえ、みんな、やるべきだと思う曲があるんだけど』だ』っていうね。それで、俺は自分の中に留めておくことにしたんだよ」

「でも、当時シアトルにいた知り合いがさ、カートが亡くなった後、俺にカードを送ってくれたんだ。『今はそういう気になれないだろうけど、いつか音楽は帰ってきて、君のことを癒してくれるはずだよ』ってね」

デイヴ・グロールは続けて、フー・ファイターズが成功を収め続けていることについて、幼少期に父親からもらった助言に言及しながら語っている。

「何十年も前、俺が子供だった頃に父親にこう言われたんだ。『分かるだろ、人生はずっとは続かないんだ。何事もそれが自分のやる最後の物だと思って、あらゆる判断を大切にしなさい』とね」とデイヴ・グロールは司会のアンソニー・メイソンに語っている。

「そういうわけで、フー・ファイターズのアルバムを作る時はいつも、『それで、万が一これが最後だったら……』っていうことを考えているんだ」

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