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パニック!アット・ザ・ディスコのフロントマンであるブレンドン・ユーリーは、『ペーパー』誌とのインタヴューの中で、自身がパンセクシャル(相手のセクシャリティの如何に関わらず恋愛や性的な対象になる全性愛者)であることを明かしている。

ブレンドン・ユーリーはインタヴューの中で、ファンたちが自分のセクシャリティに向き合えるようになったことへの感謝を綴っている「サンキュー、ブレンドン」というインスタグラムのファン・アカウントの存在を指摘されると、自身のセクシャリティに言及して次のように語っている。

「15歳か16歳の頃に経験した初めての3Pについて書いた“Girls, Girls, Boys”っていう曲があるんだけどさ。元々は初めての3Pについての曲だったんだけど、最終的にはカミングアウトだったり自分自身を認めることについての曲になって、僕はそのほうが遥かに素晴らしいメッセージだなって思ったんだ」

「自分が元々書いていたテーマを取り除いて、もっと自分の目的にふさわしいものに変えたんだ。素晴らしいアイディアだと思ったね」

ブレンドン・ユーリーは続けて自身の結婚に言及しながら、自身は「人が好き」なのであって、男性との交際を「拒否」しているわけではないと語っている。

「僕は女性と結婚していて、彼女のことをとても愛しているけど、男性を拒否しているわけではないんだ。だって、僕からすれば、僕は人が好きなんだからね」

「僕をパンセクシャルにくくってくれても構わないよ。まったく気にしないから。その人が素晴らしいのであれば、その人は素晴らしい人なんだよ。僕はいい人が好きなんだ。正しい心を持っているような人がね。僕は間違いなく男性にも心を惹かれるよ。僕は単に、人に心を惹かれるんだよ」

「僕は今、パンセクシャルだとカミングアウトしているんだと思う」とブレンドン・ユーリーは続けている。

ブレンドン・ユーリーはまた、自身が初めて行ったバーはテキサスでのライヴ後に元バンドメイトのライアン・ロスと一緒に行ったゲイバーであることを明かしている。

「僕が初めて行ったバーはゲイバーだったんだ。厳密には、僕らは未成年だったんだけどね。確かライアンが18歳で、僕が17歳の時だったと思う。僕たちがテキサスのどこかでライヴをしていた時でね。二人の女の子たちに誘われたんだけど、一人がバーの警備員と知り合いだっていうから、僕たちは入ってみることにしたんだ」

「一晩中ナンパされてたのを覚えてるけど、最高だったよ。一晩中お酒を飲んでいたんだ。男の人たちが僕のところへ来てくれるんだけど、僕は『嬉しいよ。ただ、僕は興味がないんだ。けど、ありがとう』っていう感じでね。一方、男の人たちは『僕らが興味を持たせてあげるよ、坊や』っていう具合でさ。僕は『こいつはすげえ』ってなってたよ」

過去にはファンの間でブレンドン・ユーリーとライアン・ロスが交際しているのではないかという噂が上がっていたが、ブレンドン・ユーリーはこれを「ステージ・ゲイ」だとして否定している。ブレンドン・ユーリーは以前、ライヴ中にライアン・ロスの首や唇にキスをするパフォーマンスを行っていた。

ブレンドン・ユーリーは続けて、#MeToo運動についても言及して、人々を勇気付けるためによりたくさんの人たちに打ち明けてもらいたいと語っている。

「どう考えても、まだ解決していないと思うからね。何がダメかっていうと、まだ打ち明けていないたくさんの人たちがいるっていうことなんだ。彼らは密告したくないと思っているんだろうけど、僕からすれば『いいから密告しろよ!』っていう感じだよ。どうせそいつらは君の友達じゃないし、いい人たちじゃないんだからさ」

「そいつらは酷いことをしているんだから、みんなに教えないといけないんだよ。友達をかばう必要はないんだ……これからも多くの人たちが打ち明けてくれることを確信しているよ。僕はそう願ってる」

ブレンドン・ユーリーは先日、「GLSEN(ゲイ、レズビアン・アンド・ストレート・エデュケーション・ネットワーク)」と協力してアメリカの高校にLGBTQの若者たちのためのクラブを設置するために、100万ドル(約1億1,000万円)を寄付することを約束している。

ブレンドン・ユーリーは今回の発表について声明の中で次のように綴っている。「長年にわたって確固たる意志と創造性を持って、安全で包括的なコミュニティーを作ってきたファンには刺激を受けてきたんだ」

「今こそ自分も果敢に参加して、自分たちの社会全体が直面している巨大なチャレンジにエネルギーとパワーを注ぎ込むべき時だと思ったんだよ」

ブレンドン・ユーリーはまた、「ジェンダーや人種、宗教、性的嗜好、ジェンダー・アイデンティティに基づく差別や虐待を対象としたコミュニティ」の支援を目的とした自身の団体「ハイエスト・ホープ」の設立も発表している。

パニック!アット・ザ・ディスコは8月にレディング&リーズ・フェスティバルに出演することが決定している。

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