Photo: GETTY
パンテラの元ベーシストであるレックス・ブラウンは、亡くなった元バンドメイトであるヴィニー・ポールへの思いを綴っている。
ヴィニー・ポールは現地時間6月22日に寝ている間に亡くなっている。享年54歳だった。警察は彼の死に「不審な点は見受けられない」という公式見解を発表している。
レックス・ブラウンは今回、米『ローリング・ストーン』誌に亡きヴィニー・ポールへの追悼文を寄せており、「長年の友人」だった彼は「世界に素晴らしい足跡を残した」と綴っている。
レックス・ブラウンは追悼文の中で、ヴィニー・ポールの訃報を知って「打ちのめされ、悲しみに包まれ、動揺し、言葉を失ってしまった」とした上で、次のように続けている。「ヴィニーが影響を受けた偉大なメタル・ドラマーたちはたくさんいるけど、ヴィニーがドラムキットに座れば、彼らの全員が『ブリックウォール（レンガ壁の意）』ことヴィニー・ポールのプレイに目を奪われたんだ。彼は革新を起こしたんだ。ヴィニーは自身の世代のオリジナルとなり、今も続いている世代のオリジナルになったんだ。誰もが彼のように演奏したがったよね。人々は、あのサウンドをサンプリングされたものだと思っていたんだ。違うんだ。そういうことなんだよ」
レックス・ブラウンはヴィニー・ポールのエンジニアとしてのスキルも称賛して、次のように語っている。「彼はどんな機材についてもあらゆることを知っていたんだ。彼は幼い頃から、経験豊富なエンジニアだった父親から教わっていたんだよ。彼は機材の裏に入って、どんなことでもやってのけた。そういう能力があったんだよ」
レックス・ブラウンは続けて、ヴィニー・ポール・アボットと同じく今は亡き元バンドメイトであるダイムバッグ・ダレル・アボットの2人に言及して、次のように綴っている。「アボット兄弟のそばにいられたことや、彼らの功績の一部に関われたこと、人生の半分以上の時間を彼らとのツアーやスタジオ作業に費やせたことを幸運に感じているよ。そして、2004年に起きた想像を絶するような悲劇を乗り越えて、ヴィニーがあの唯一無二のグルーヴの居場所や平穏、幸せ、そしてヘルイェーという新たな家族を見つけられたことがありがたかったね」
レックス・ブラウンは追悼文を次のように締めくくっている。「ヴィニーを称えるには、彼の人生を祝福するのが一番だ。彼は、唯一無二の完璧さでドラムや友情と向き合った。僕たちは、彼と過ごした過ごした素晴らしい時間を忘れてはいけないんだ」
ヴィニー・ポールは弟のダイムバッグ・ダレルと共にパンテラを結成している。パンテラは2003年に解散し、ダメージプランを結成するが、2004年12月8日ダメージプランとしてコロンバスで公演を行っている最中にダイムバッグ・ダレルは銃撃で命を落としている。
ダイムバッグ・ダレルの死後、ヴィニー・ポールはシンガーのチャド・グレイらマッドヴェインやナッシングフェイスのメンバーと共にヘルイェーを結成しており、ヴィニー・ポールはヘルイェーとして5枚のアルバムをリリースしている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信！
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.
