フー・ファイターズのドラマーであるテイラー・ホーキンスは、ニルヴァーナの大ヒット曲である“Smells Like Teen Spirit”を初めて聴いた時のことについて語っている。
テイラー・ホーキンスは「Beats 1」のマット・ウィルキンソンの番組に出演して、“Smells Like Teen Spirit”を初めて聴いた時の歴史的な瞬間について語っている。
「座ってMTVが始まるのを待っていたんだ。ほら、昔はみんなそうやってビデオを観てただろ……それで、流れてきたんだよ!『マジかよ!』って思ったね。あの瞬間は、アメリカの子供たちが『エド・ サリヴァン・ショー』でザ・ビートルズを観た時に味わったものとまさに同じものだったと思うよ」とテイラー・ホーキンスは語っている。
「何というか本当に、外の世界を照らす色が変わったのを覚えているんだ……彼らが『ネヴァーマインド』を作っている時に、自分たちがこれから何をしようとしているのかに気がついていたかは分からないけど、彼らは完璧で、真新しい、それでいて大胆な素晴らしいアルバムを作り上げたんだよ」とテイラー・ホーキンスは続けている。
「その後で彼らがそれに対して示した回答は、真新しさを少し弱めた、しわがれ声を多く取り入れたアルバムを作るというものでね。けど、カート・コバーンは、完璧で美しい、素晴らしいメロディーと取り憑かれるような歌詞が備わった曲を書かずにはいられなかったんだ。それに、バンドも本当に素晴らしいからね!」
テイラー・ホーキンスのインタヴューはこちらから。
デイヴ・グロールは先日、伝説的なレディング・フェスティバルでのニルヴァーナのヘッドライナーとしてのステージについて改めて語り、「紛れもなく魔法のような瞬間」だったと振り返っている。
「1992年にレディング・フェスティバルに出演するっていう時に、俺たちが出演しないっていう噂が飛び交っていたのを覚えているよ。俺たちがキャンセルをしたっていうね」とデイヴ・グロールは語っている。「俺がバックステージを歩いていると、これから出演しようとしている他のバンドにいる友人たちが俺を見て、『お前ここで何してるんだよ?』って言ってきてね。それで『俺たちはヘッドライナーなんだよ!』って言うと、『お前らマジで出るのかよ?』ってなるんだ」
「俺たちの出演が疑問視されているなんて思ってもみなかったよ。自分の中では俺たちが本当にプレイできるのかって思っていた部分はあったにせよ、やってみようとすることは分かってたからね。ライヴは本当に心強いものでね。あるべき時にすべてが結集するような、紛れもなく魔法のような瞬間だったんだ」とデイヴ・グロールは続けている。
「確か前日に一度練習してはいたんだけど、うまくやれるかは確信できずにいたんだ。ニルヴァーナにいた時はそういうことが何度もあってね。『参ったな。めちゃくちゃになりそうだよ』って思っていたような時も、最終的にはとても美しいものになっていたりしたんだ」
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