リンキン・パークのチェスター・ベニントンの妻であるタリンダ・ベニントンは、昨年に彼が自殺で亡くなる前に見られた前兆について語っている。
チェスター・ベニントンは昨年の7月に自殺で亡くなっている。享年41歳だった。
タリンダ・ベニントンは今回、誰かが自らの命を断とうとしている危険な兆候について「以前よりも勉強している」として、次のように語っている。「私はそういった前兆について以前よりも勉強しているのですが、それらの予兆は間違いなくあったはずなのです。絶望感であったり、行動の変化、周囲からの孤立などです」とタリンダ・ベニントンはCNNに語っている。
「それらはすべて日々の生活の中にあるものです。特定の兆候が他のものよりも現れていたこともあります。時には、何の兆候も見られないこともありました」と彼女は続けている。
タリンダ・ベニントンは続けて、チェスター・ベニントンは亡くなる前に家族と旅行していて、彼だけが途中でテレビCMの撮影のために自宅に戻ったことを説明している。「この時は、家族の誰もがこんなことが起きるとは思っていませんでした。そう考えると恐ろしいです……私たちは何もかもが順調だと思っていたのです」
チェスター・ベニントンは、カリフォルニア州パロス・ヴァーデスにある自宅で亡くなっているところが発見されている。
リンキン・パークのマイク・シノダは先日、チェスター・ベニントンが亡くなった後のバンドの今後について改めて語っている。「これって答えたら100万ドルもらえる質問だよね? けど、残念なことに、前にも言ったように現時点で答えはないんだ。答えられることがあったら最高なんだけどね。それだったらよかったんだけどね」
「(AC/DCの)ボン・スコットとブライアン・ジョンソンみたいな状況だったらいいんだけどね。バンドで歌ってくれていた、亡くなった親友が既に言ってくれてるんだ。『この男がふさわしいよ』ってね。それで聴いてみたら、俺たちの全員がこの男だって確信して、つるむのも楽しいし、この男とバンドを組みたいって思ったんだっていう感じにさ。そんなの普通は起きないんだけどね」
「そういう状況は他にはないわけでね。僕らにもそんなことはなかったんだ」とマイク・シノダは語り、次のように続けている。「もし誰かが俺たちのところに来て、『なあ、リンキン・パーク、ドイツでライヴをやらないか?』って言ったら、全員で話し合わなきゃならないわけだけど、1人は『絶対にやりたくない』っていう人がいるわけでね。そして、もう1人は『分からないけど、おそらくやるべきじゃないんじゃないかな』って言うわけでさ。そして、2人が『絶対にやるべきだよ』って言ったりね。問題があるんだよ」
「そうしたゴタゴタというのは今、僕が向き合うものじゃないんだよね。他の誰にも響かないしさ。メンバーから突拍子もない案や少数派の意見も出てくるかもしれないけど、意思決定をするにはもっとシンプルなことが絶対に必要なんだよ」
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.