ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは、1990年代半ばにデヴィッド・ボウイの存在が「トンネルの先に光」を見出す助けになったと語っている。
6月22日にニュー・アルバム『バッド・ウィッチ』をリリースしたナイン・インチ・ネイルズは、1995年にデヴィッド・ボウイのツアーに帯同している。
『ガーディアン』紙に対してトレント・レズナーは今回、アルコールや薬物中毒に悩まされていた自身の過去について語っている。「自分は12歳からビールを飲んで、狼男にでも化けられるような人間じゃなかったからさ」とトレント・レズナーは語っている。「気がついていなかったんだ。有名になって人に知られることで起こる変化に備えられていなかったんだよ。気がつくとそこにいる全員が自分を見ているわけでね。いまだに自分はここにいるべき人間じゃないと思っていて、自分はここにふさわしくないと思っていたから、どう振る舞えばいいか分からなかったんだよ」
「誰もが自分の友達になりたがっているっていう状況に居心地が悪くなったんだ」とトレント・レズナーは語っている。「お酒を1〜2杯飲むのが術になってね。しばらくは助けられたよ。それが僕自身を意味するようになるまではだけどね。あらゆる状況において、飲まずにはいられなくなったんだ。なぜなら、それが僕だったわけだからね」
トレント・レズナーは続けて、ナイン・インチ・ネイルズがデヴィッド・ボウイとツアーをする頃には人生におけるいろいろなものが見えなくなっていたことを明かしている。「(デヴィッド・ボウイの存在は)本当に助けになったよ」とトレント・レズナーは語っている。「何かを教えてもらったていう意味ではなく、(依存症を)経験した人を目の前にした時に、その人が幸せそうで前向きになっていて、恐れなどなさそうにしているんだからね。僕はこう思ったんだ。『もし彼にできるなら、トンネルの先には光があるんじゃないか』とね」
トレント・レズナーは同じインタヴューの中で、カニエ・ウェストの最新作『ye』についても語っている。「あの男はおかしくなったんだよ。それが自分の意見だね」とトレント・レズナーは語っている。「あいつのアルバムはダメだし、それ以上のなにものでもない」
トレント・レズナーは先日、政治のような重要な問題よりも「自分のブランドやファン層だったり、成功やキャリアとかの諸々を気にしている」として、ドナルド・トランプ大統領について話題にしないテイラー・スウィフトを初めとしたスターたちに苦言を呈している。
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