NOFXは昨年ラスベガスで起きた銃乱射事件を冗談にしたことを受けて、事実上アメリカでの公演を禁止されたことを明かしている。
NOFXは現地時間5月27日に出演したラスベガスの「パンク・ロック・ボウリング&ミュージック」フェスティバルで、昨年にラスベガスで開催されていたカントリーのフェスティバル「ルート91・ハーヴェスト・フェスティバル」で起きた、59人が犠牲になった銃乱射事件に言及している。
「ベガスではカントリー・バンドにいると、撃たれちまうっていうことなんだよ」とギタリストのエリック・メルヴィンは語り、フロントマンのファット・マイクが次のように続けている。「少なくともあいつらはカントリーのファンだったわけで、パンク・ロックのファンじゃなかったんだよ」
NOFXの冗談はすぐさま反発を呼ぶこととなり、バンドのビールを発売し、このフェスティバルでスポンサーも務めていたストーン・ブリューイングは、バンドとのスポンサー契約を解消することを発表している。
NOFXは数日後に発言を謝罪する声明を発表して、次のように綴っている。「撤回のしようもありません。NOFXがラスベガスで言ったことは恥ずべきことです。我々は礼節を欠きました」
NOFXのフロントマンであるファット・マイクことマイケル・バーケットは今回、インスタグラムに新たな声明を発表して、控えていたすべてのアメリカ国内での公演がキャンセルになったとしているほか、「アメリカのいかなる大きな会場で公演を行う」ことを禁止されたと綴っている。
「NOFXは事実上、自分たちの国で禁止されることになったんだ」とファット・マイクは綴っている。「俺たちの意志じゃないけど、これが現実なんだ。ファンにはすごく申し訳ないと思ってる。特にオースティンのファンにはね……とんでもないよ! 俺たちは間違いを犯したけど、謝罪したし、制裁も受けたと思ってる。フェアじゃないかもしれないけど、誰しも人生とはそういうものだって言うんだろうけどさ」。声明の最後にはいくつかのハッシュタグがつけられており、そのうちの一つには「#パンクロックはいつこんなに安全なものになってしまったんだ」と綴られている。
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