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ポール・マッカートニーカニエ・ウェストとの共作したことについて振り返り、2015年に彼との共作でリリースした“FourFiveSeconds”の制作過程について改めて語っている。

リアーナも参加した“FourFiveSeconds”は、2015年に1曲限りのシングルとしてリリースされている。ポール・マッカートニーは以前、カニエ・ウェストとのレコーディングについて「興味深いやり方」だったと語っている。

本日に5年ぶりとなるニュー・アルバムを9月にリリースすることを発表したポール・マッカートニーは、“FourFiveSeconds”でのカニエ・ウェストとの共作に改めて言及して、共作にあたってはカニエ・ウェストに「率先してもらった」と語っている。

「最終的に僕らはたくさんの話をしたんだ」とポール・マッカートニーは『DIY』誌に語っている。「僕はちょっとした楽曲をいくつか弾いてみて、そのうちの一つが最終的にリアーナとの“FourFiveSeconds”になったんだ。僕にとって重要なのは、幸運にもそういう人たちが(僕と仕事をすることに)興味を持ってくれるということであって、僕もそれに何かしら貢献できるということなんだ。僕にとって、それって素晴らしいことなんだよ。多様性は大歓迎だからね」

ポール・マッカートニーは続けて、カニエ・ウェストとの共作で「多くを学んだ」とした一方で、両者のソングライティングの方法は大きく異なるものであったことを明かしている。

「僕らが曲を書く時に使っていたのは、ザ・ビートルズやウイングスの初期の頃に使っていたようなメソッドなんだ」とポール・マッカートニーは語っている。「ギターやピアノの前に座って、その場で作って完成させるんだ。それだけだよ。曲はそこで完成して、スタジオに持って行く準備はそこで整っているっていうね」

「(カニエ・ウェストとの)共作について言えば、もっとたくさんのことが制作中に起きていてね。起きていることがあまりに多くて、自分が曲を作っていることを忘れてしまいそうになるほどだったよ」

「僕たちはビバリーヒルズのホテルの裏にあるバンガローで2〜3日の午後を一緒に過ごしたんだ。彼のエンジニアも一緒で、何か起きてもいいようにいくつかマイクも用意してね」と彼は続けている。「僕はギターを弾いたりしていたんだけど、カニエはほとんどの時間をコンピューターでキム(・カーダシアン)の写真を見て過ごしていたんだ。僕はその時、『本当に僕らは曲を書く時間を持てるだろうか?』って思っていたよ」

「けど、その後で彼がちゃんと曲を書いていたことが判明したんだ。キムはカニエのミューズだったんだよ。彼は僕が弾いていたリフをきちんと聴いていて、頭の中ではそれが間違いなく使えるということを理解していたんだ。それで、彼はそのリフを採用して、テンポを速めて、どういうわけかリアーナを連れてきて歌ってもらったんだ。リアーナは僕の大好きなアーティストの一人でもあったんだけどね。そういうわけで、あの曲は僕がまったく苦労することなく出来上がった曲なんだよ」

また、ポール・マッカートニーは先日、ザ・ビートルズ時代にジョージ・ハリスンの強気な態度のおかげでいかに自分たちがやりたくないことをやらずに済ませられたかについても語っている。

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