ザ・キュアーのロバート・スミスは「ゴス」というイメージは自身とは無関係で、「パントマイム」のようなものだと語っている。
その吸血鬼のようなルックスやバンドのダークなテーマも相まって、しばしばゴス・カルチャーの代表格のように目されているロバート・スミスだが、彼自身はそれについて単なる偶然に過ぎないと語っている。
ロバート・スミスは今回、英『タイム・アウト』誌によるインタヴューの中で、「ゴス」という言葉が自身にとって重要な意味を持つかという質問に次のように答えている。「全然だね! 僕らはゴスが始まった時にそこに押し付けられてしまったんだ」
「僕はスージー・アンド・ザ・バンシーズでギターを弾いていたから、そういう格好をしなくちゃならなくてね。ゴスは僕にとってはパントマイムのようなものでね。真剣に考えたことは一度もなかったよ」
ロバート・スミスは続けて、ゴスを自認するファンの人々は「素晴らしい人たちばかり」であり、「これまでに会った人たちは全員いい人だった」とした上で、自身のゴシック的な容姿は審美的な理由によるものであり、ドラマチックな効果を演出するためのものだったとしている。
「単に演出的なものだったんだよ」とロバート・スミスは続けている。「ステージに上がる上での儀式の一つなんだ。それから、こういう単純な理由もある。僕の顔はちょっと歪んでいて、肌が元々青ざめているっていうさ。今は違うけどね。残念なことに昨日、日なたで眠ってしまったんだ。全然ゴスっぽくないだろ」
ロバート・スミスはまた、同じインタヴューの中で先月に亡くなったフライトゥンド・ラビットのシンガーであるスコット・ハッチソンに追悼の言葉を述べている。フライトゥンド・ラビットは、ロバート・スミスがキュレーションを務める今夏のメルトダウン・フェスティバルに出演することが決まっていた。
ロバート・スミスがキュレーションする今年のメルトダウン・フェスティバルは6月15日からスタートし、初日はサイケデリック・ファーズ、65デイズオブスタティック、ジョイカット、キアスモスによるDJセットなどのパフォーマンスが行われる予定となっている。フェスティバルは6月24日まで行われ、他にはマニック・ストリート・プリーチャーズやプラシーボ、ザ・リバティーンズ、モグワイ、ナイン・インチ・ネイルズらの出演が予定されている。
今夏、ザ・キュアーはファースト・シングルのリリースから40周年を記念してハイド・パークでライヴを行うことも決定している。この公演にはインターポールやエディターズ、ザ・トワイライト・サッドも出演することが決定している。
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