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メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインと彼が以前に加入していたメタリカのメンバーとの確執は改善する兆しがないようで、デイヴ・ムステインは今回、メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒについて、自身が在籍していた当時の音源の再リリースや自身との共演に「ビビっている」と揶揄している。

デイヴ・ムステインはオリジナル・リード・ギタリストとしてメタリカの結成メンバーだったが、ドラッグやアルコール、他のメンバーとの衝突のため、1983年にバンドを脱退している。デイヴ・ムステインはその後、メガデスを結成することとなり、以来、両者の確執については多くのことが語られてきている。

デイヴ・ムステインは今回、ギリシャの『ロック・ハード』誌によるインタヴューで、スラッシュ・メタルの四天王(メタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックス)が再び共にパフォーマンスを行うことはあると思うかと訊かれると、次のように答えている。「おっと、俺にはそんなこと分からないよ。それは四天王とは関係がないんだ。単にラーズ(・ウルリッヒ)がメガデスと共演するのをビビってるんだと思うな」

デイヴ・ムステインは続けて、メタリカが自身が在籍していた当時にレコーディングした1982年のデモ・テープ『ノー・ライフ・ティル・レザー』のエクスパンデッド・エディションをリリースしようとしていることについて、次のように批判している。

「俺は自分のクレジットを(ラーズ・ウルリッヒに)あげるつもりはないし、参加する気もないね」とデイヴ・ムステインは語っている。「俺は“The Mechanix”と“Jump In The Fire”を丸々書いたわけで、ラーズにどのくらいのパーセントをあげるかっていうとさ、彼になす術はないわけだよ。“Phantom Lord”に関して言えば、俺がすべての音楽を書いて、ジェイムズ(・ヘットフィールド)が歌詞を全部書いたんだ。だから50/50だよ」

「もしジェイムズがラーズにビビってあいつにいくらかの分け前をやるっていうなら、それはジェイムズ次第だよ。俺はラーズにビビってないし、あいつに少しの分け前もやるつもりはないよ。“Metal Militia”についても同じだ。俺があの曲の音楽をすべて書いて、ジェイムズが歌詞をすべて書いたんだ。あの曲も50/50なんだよ。ジェイムズがラーズにいくらか分け前をやるって言ったところで、ジェイムズがあいつにビビってるんだとすれば、別に構わないけどね。俺はあいつなんか怖くないんだ。あいつに何にもやるつもりはないよ」

デイヴ・ムステインは次のように続けている。「今ではあいつらが過去にそういうことをやったのは(デイヴ・ムステインが脱退後に彼らがリリースしたデビュー・アルバム『キル・エム・オール』に、『ノー・ライフ・ティル・レザー』の収録曲をレコーディングし直して収録したことに言及していると思われる)誰もが知るところなわけだけど、過去は過去だからな。けど、進んで新たな合意をあいつらと結ぶなんてことはできないね。ラーズが書かなかっただけでなく、書くこともできなかったもののクレジットを彼に与える、そんな合意にはね」

デイヴ・ムステインの脱退後にメタリカに加入し、その後世界的な成功を収めることとなったギタリストのカーク・ハメットは、2016年にデイヴ・ムステインとの現在の関係について明かしている。

「まあ、君も知っている通り、デイヴとのことで言えるのは、僕自身はデイヴと問題を抱えたことはないってことだよ」とカーク・ハメットは「ワード・オブ・ホイーラー」のポッドキャストに語っている。「僕はデイヴをいつも本当に悲しくて、本当に怒ってて、メタリカの状況にフラストレーションを感じてる人として見てきたんだ。そして、彼はそれを振り切ることはなかった。僕は彼にたくさんの共感を見せてきたんだ。彼は単に怒ってるんだと理解してきた。人生において女性がするのと一緒だよね」

デイヴ・ムステインはこの発言についてツイッターで反応を示して次のように綴っている。「僕はカーク・ハメットのことをものすごく尊敬しているんだ。この発言についても感謝してるよ。彼はほぼ100%正しいよ、ほぼね。彼の幸運を祈るよ」

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