GETTY

Photo: GETTY

エミネムは、ボナルー・フェスティバルのステージで「リアルな」銃声の効果音を使用してパニックを引き起こしたとして、オンライン上で批判を受けている。

エミネムは現地時間6月9日にテネシー州マンチェスターで開催されたボナルー・フェスティバルでヘッドライナーを務めている。17回目の開催となった今年のボナルー・フェスティバルではエミネムの他に、ザ・キラーズとミューズがヘッドライナーを務めている。

米『ビルボード』誌の報道によれば、本名をマーシャル・マザーズというエミネムは2000年にリリースした“Kill You”のパフォーマンス中に銃声音に似た音を大音量で複数回鳴らして、ファンの不安を煽ることになったという。昨年にはラスベガスの「ルート91・ハーヴェスト・フェスティバル」で銃乱射事件が起きていることもあり、ユーチューバーなどで知られるアンドレア・ラセットは物議を醸しているエミネムによる銃声音の使用について「すごく無責任だし不愉快」と述べている。

アンドレア・ラセットは次のように綴っている。「こういうことを言う人にはなりたくないんだけど、軽度のPTSDに苦しむ一人として、曲を銃声の効果音で締めくくるなんてすごく無責任だし不愉快だわ。小さい頃はエミネムも彼の音楽も大好きだったけど、涙が出るほどに震えたわ」

アンドレア・ラセットは次のように続けている。「銃声の効果音を聞いて観客のみんなが反射的に床にしゃがみ込んだ光景は、面白くもないし、微笑ましくもないし、ちっとも楽しくない。私たちが生きる悲しい現実を表しているわ。こんなの面白くないし、ジョークにしていいことじゃない」

ファンの一人はインスタグラムにパフォーマンス中の動画を投稿して、キャプションに「最後にはちょっとリアル過ぎる展開に」と綴っている。動画は他のユーザーによって拡散されることとなり、その1人は観客の悲鳴について「恐ろしい」と綴っている。

エミネムが銃声音を用いたことについてのオンライン上での批判の声は以下の通り。

「正直に言うけど、ファック・エミネム。自分のセットに銃声を使うなんて。その場から逃げなければいけなかったわ。すごくムカついたし、不快だった。恥を知りなさい」

「パフォーマンスをする観点から言うと、私もステージで効果音を使うけど、超えてはいけない一線があるの。私もエミネムの一番のファンの1人だけど、彼のセットで3回連続で銃声を聞いた時はものすごく怖くなった。嘘じゃないわ。こんな世の中じゃ特にそう」

しかしながら、一方でファンの中にはエミネムが銃声の効果音をおよそ6年前から使っていると指摘している人々もいる。

「エミネムは(少なくとも)6年前から“Kill You”の最後を銃声で締めくくっていたし、それに対して誰かに文句を言われるのは今回が初めてだよ」

「銃声音に対処できないなら、エミネムのライヴには行かないことね、アンドレア・ラセット」

「みんな2002年の曲に銃声音が使われているっていうことでそんなに怒っているわけ?」

「どうやらエミネムがボナルー・フェスティバルでリアルな銃声音を使ったことで、たくさんの若者たちがパニックになっているらしい。どの曲かはわかんないけど、どうやら多くの人たちが2002年よりも後にエミネムのファンになったみたいだね」

一方、現地時間6月8日にボナルー・フェスティバルにおいて車の中で男性が意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認されている。死因については現時点で明らかになっていない。ボナルー・フェスティバルの主催者は声明の中で次のように述べている。「私たちの顧客の安全は最優先されるものであり、遺族と友人にお悔やみを申し上げます」ボナルー・フェスティバルでの死者は2015年以来となっている。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ