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プリンスは幻の『ブラック・アルバム』のアナログ盤が新たに1枚発見されている。

『ブラック・アルバム』は1987年に『ザ・ファンク・バイブル』というタイトルでリリース予定だったが、プリンスはリリースの直前にアルバムが「邪悪」であり、精神的な悪魔によって作られたものとし、リリースが中止されている。

50万枚のアルバムはすべて回収され、破棄されており、その後レーベルはCDやカセットで同作をリリースすることは許可されたが、アナログ盤は制作されていなかった。

昨年、アメリカで5枚のアナログ盤が発見されていた『ブラック・アルバム』だが、今回新たにカナダで1枚が発見されており、コロンビア・レコードのプレス工場の元従業員が所有していたことが明らかになっている。

「1987年に、彼はカナダにあるコロンビア・レコード・カナダのプレス工場で働いていました」と、音楽にまつわるレア・アイテムを取り扱う「レコードメッカ」を運営する元ワーナー・ブラザーズの副社長であるジェフ・ゴールドは説明している。

「『ブラック・アルバム』が回収され、コピーが破棄されることになったとき、彼は自分用に1枚取っておいたのです。アメリカで5枚のアナログ盤が見つかったというニュースを『ローリング・ストーン』誌で読むまで彼はその価値を認識していなかったとして、それで私に連絡をくれたのです」

ジェフ・ゴールドの助けもあり、『ブラック・アルバム』のアナログ盤は現地時間6月4日に27,500ドル(約300万円)の値段で音楽のデータベース・サイト「ディスコグス」に出品されている。アナログ盤は開封済みで何度か再生されていたこともあり、これまでに発見されたコピーの中で最も高値がついた42,298ドル(約465万円)という値段からは大きく下回るものとなっている。

今回「ディスコグス」に出品された『ブラック・アルバム』のアナログ盤は、すでに購入済みとなっている。

一方、デーモン・アルバーンは先日、かつてプリンスとコラボレーションする可能性があったものの、プリンスがスタジオでの喫煙を許さない人であったために断ったことを明かしている。

「可能性のあった話の一つだよ」とデーモン・アルバーンは語っている。「そういう話がいくつかあるんだ」

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