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リリー・アレンは#MeToo運動について改めて語り、音楽業界には大きな衝撃を与えていないと指摘している。

リリー・アレンは先日、#MeToo運動について「深刻に捉えられているようには思えない」として疑問を投げかけている。

リリー・アレンは先日、『ヴァイス』誌によるインタヴューで次のように語っていた。「みんなが#MeTooについて話し始めた時に私が目の当たりにしたのは、たくさんの男たちが『俺は違うよ、俺はそんなことしない』っていう光景だった。私が知る限り、『そんなことしている』ようなたくさんの男たちがそう言っていたの」

「(#MeToo運動が)深刻に捉えられているようには思えないわ。誰も変わっていないんだから。『私の身にこういうことが起きた。本当にひどいわ』ってみんなが言うけど、その結果はどう? そうね、公の場で恥をかくことにはなったかもしれないわ。『おいおい、嘘だろ。お前ツイッターでカミングアウトしてたよな』ってね。でも、それは過去に起きたことを変えたことになっていないわ」

リリー・アレンは今回、『ニュー・ステイツマン』誌による新たなインタヴューの中で#MeToo運動が音楽業界に影響を及ぼしていない理由について語っている。「おそらく、私たちがみんな長期契約を結んでいるからだと思うわ」とリリー・アレンは語っている。

「みんな個人事業主だから、泣きつきに行ける人事部なんてないわけでね。レコード会社にも言えないわ。そこには私たちの面倒を見てくれる人なんていないから。マネージメントも私たちの面倒を見てくれない。私たちはみんな一人ぼっちなの」

リリー・アレンは次のように続けている。「それからもう一つ、それが好きであれ嫌いであれ、音楽の文化はアルコールやドラッグを中心に回っていると思うの。スタジオで音楽を作る時――みんなライティングに没頭するために緊張を解いてお酒を飲みたくなるものなの――もそうだし、ライヴをする時もそう。音楽業界を動かしているのはお酒なのよ」

「周囲にたくさんのアルコールがあるから、みんないろんなことから逃れられる気がしているのよ。それを誰か特定の人じゃなくて、アルコールのせいにできるでしょ。それはどちらの側にも言えることで、『お酒を飲んじゃったから自分の責任じゃないなんて言えないわ』って女性も感じてしまうのよ」

リリー・アレンは通算4作目となるニュー・アルバム『ノー・シェイム』を6月8日にリリースする。

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