メーガン・トレイナーのヒットシングル“All About That Bass”を書いたソングライターが、同曲が1億7,800万回以上もストリーミング再生されたにもかかわらず、たった5,679ドル(約68万円)しかロイヤリティを得られなかったと明かしている。
ソングライターのケヴィン・カディッシュが、2014年にメーガン・トレイナーと共作した同シングルは、ストリーミング再生数のみでUKシングルチャートにランクインした初の楽曲となり、4週連続ナンバーワンに輝いている。
米国の下院司法委員会が主催したテネシー州の大学での会議で、ケヴィン・カディッシュはデジタル社会においてソングライターが直面している問題について発言している。
『ザ・テネシアン』紙が伝えるところによると、ケヴィン・カディッシュは次のように語っている。「ストリーミング再生のロイヤリティに対するほど、ラジオのロイヤリティについて苦情を言うソングライターを聞いたことがない。100万回のストリーミング再生のロイヤリティが90ドル(約1万円)というのは、ソングライターにとって深刻な問題だ」
「僕が書いた“All About That Bass”は、1億7,800万回もストリーミング再生されているんだ。それでロイヤリティが5,679ドルだなんて」
「78ヵ国でナンバーワンになる曲を書くというのは、ソングライターとして考えられる最大級の成功だよ。でも、報酬は5,600ドル程度。どうやって家族を養えっていうんだ?」
今週半ばにもラ・ルーが、過去3ヵ月分のロイヤリティとして、スポティファイからたったの100ポンド(約1万8,000円)を受け取ったと発表している。
本名をエリー・ジャクソンというラ・ルーは、昨年9月には『デジタル・スパイ』のインタヴューで、「つい最近」スポティファイを利用したが、「音楽を聴く最高の方法よ――そうじゃないっていう人がいたら、きっと耳に問題があるんだわ」と話していた。
しかし、今週の23日にラ・ルーはスポティファイに対し、次の皮肉めいたメッセージをツイートしている。「四半期分の100ポンドをありがとう……もうひと月分のロイヤリティが入れば、おたくのプレミアム・サービスを申し込めるようになるかもしれないわね。ラッキー!」
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