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フー・ファイターズのフロントマンで、ニルヴァーナの元ドラマーであるデイヴ・グロールは、カート・コバーンを失ったつらさからニルヴァーナのアルバムを聴けなかった日々について語っている。

カート・コバーンは1994年に亡くなっており、デイヴ・グロールは今回、ニルヴァーナのアルバムは自身にとって「とてもパーソナルなもの」であり、友人でありバンドメイトだったカート・コバーンが亡くなってからは聴くことができなかったことを明かしている。

「何年もの間、俺はいかなる音楽も聴けなくなったんだ。ニルヴァーナの曲は言うまでもなくね」とデイヴ・グロールは『GQ』誌に明かしている。「カートが亡くなった時は、ラジオで曲がかかるたびに心が痛んだよ。自分でニルヴァーナのアルバムをかけることもなかった。どこへ行ったってかかっていたけどね。車に乗ればかかっているし、お店に行ってもかかっているわけでね。俺にとっては、それがすごくパーソナルなものだったんだ」

「ニルヴァーナのアルバムについては、何もかもを覚えているよ。レコーディング中に俺が履いてたショーツも覚えているし、その日に雪が降っていたことだって覚えてる。今でも、当時を振り返ってみた時にカートの歌詞に新しい意味を見出すことがあるんだ」とデイヴ・グロールは続けている。

「修正論者には思われたくないんだけど、衝撃を受ける時があるんだよね。『なんてこった、カートがあの時こう思っていたなんて知らなかったよ』っていう風にね」

「ニルヴァーナは俺にとって、自分の身に起きた革命だった。(バンドに加入した時)俺は21歳だったんだ。21歳の頃に自分がどうだったか覚えてるか? 何でも知った気になってるだろ。でも、そんなわけはなくてね。俺も自分が何でも知っていると思っていたよ。けど、ニルヴァーナに加入して自分がほとんど何にも知らないんだっていうことに気が付いたんだ」

「ニルヴァーナは人生における最高のハイライトの一つだし、同時に、当然ながら最も落ち込んだ時期の一つでもあるけどね」

ニルヴァーナのベーシストであるクリス・ノヴォゼリックもまた、先日フロントマンであるカート・コバーンの死にいかに向き合ったかについて語っている。

「長い時間を要したよ」とクリス・ノヴォゼリックはカート・コバーンの死について語っている。「トラウマもかなり残ったしね。そのせいで鬱にもなった。恐ろしい後遺症が残ったよ。当時、それとは別のことにも悩まされていてね。結局は時間が解決してくれて、最後にはきちんと向き合えるようになったんだけどね」

「それで、最終的には折り合いを付けられるようになるんだ……本当のところは分からないけどさ。必要なのはポジティヴでいようとすることなんだよ」

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