モリッシーは自身の処女小説の発売日に物語のあらすじを明かしている。
2013年10月にペンギン・クラシックス・シリーズとして自伝『Autobiography』を発表し、文筆家としてデビューを果たしているモリッシーだが、本作『List Of The Lost』はフィクションによる小説としては処女作となる。
9月24日にペンギン・フィクションから『List Of The Lost』の発売を迎え、モリッシーは自身のファン・サイトである「トゥルー・トゥ・ユー」にコメントを掲載し、悪魔に呪われたリレー・チームに焦点を当てたという物語のあらすじを説明している。
モリッシーのコメントは次の通り。「テーマは悪魔の研究……黒魔術の闇だ。物語は1970年代アメリカのリレー競技のチームについてで、ある悪党をうっかり殺してしまうのだが、この悪党はある特殊な言葉で『フェッチ(生き霊)』と呼ばれている肉体を持たない存在だったんだ。この存在は、その後、すぐに起こるリレー・チームのメンバーひとりひとりの死の前兆として登場しているんだ。彼は、悪魔の化身の生命力そのものでありながら、実体を持たず、あいまいな姿をしていることから、生命という概念から抜け出した存在とされている。この悪党は4人のメイン・キャラクターを消してしまう儀式を始めるんだが、それはつまり、物語の初めに起きた彼自身の死は偽りのものだったという意味だ」
先頃、ペンギン・ブックスは小説の一部を公開している。抜粋部分は以下の通り。「空の青さを見たら、君がひるんでいた理由を言ってごらんよ。もっと青い空と、もっと良い時が来るって思ってたのかい? 気付かずに一体何を思っていたんだい?」
2014年1月には、モリッシーは小説について次のようにコメントしていた。「小説に関しては半分くらいのところまで書いていて、希望を持ってるんだ。現実として、ラジオ局は僕の曲をかけてくれないし、多くの人は音楽産業を信頼していないし、一般的に言われてることとして――実際正しいと思うけど――チャートの1位はメジャー・レーベルによって“買われている”わけでさ。ポップ・ミュージックやロック・ミュージックに情熱など残されていないんだよ。テレビや雑誌でいつも見ている顔が人気だなんてみんなが信じてるとはまったく思ってないんだ」
一方、モリッシーはUKでは最後のものとなるとされた、ロンドン、ハマースミスのイヴェンティム・アポロでの月曜日(9月21日)のライヴで「さよならを言う必要はない」と発言している。
モリッシーは先週、「UKのレコード・レーベルからの利益が出せなければどうしようもないよ。だから、今度のハマースミスでの2回の公演が、おそらく最後のUKでのライヴとなるだろう」とコメントしていた。
モリッシーは、観客に向かって次のように語りかけ、2日目の公演を締めくくった。「僕と君たちとのUKでの日々はこれで終わりだ。だけど、さよならを言う必要はない。これからもずっと、そばにいるからさ」
当日のセットリストは以下の通り。
“You’ll Be Gone”
“Let The Right One Slip In”
“Suedehead”
“Speedway”
“Ganglord”
“Boxers”
“World Peace Is None Of Your Business”
“Kiss Me A Lot”
“Staircase At The University”
“Alma Matters”
“Will Never Marry”
“My Dearest Love”
“The Bullfighter Dies”
“The World Is Full Of Crashing Bores”
“Oboe Concerto”
“Meat Is Murder”
“Now My Heart Is Full”
“Mama Lay Softly On The Riverbed”
“I Will See You In Far-Off Places”
“Everyday Is Like Sunday”
“The Queen Is Dead”
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