成長を見せているイギリスのアナログ盤市場について、熱心なファンによる購入額が全体の7割以上を占めることが明らかになっている。
この調査結果はイギリスのブライトンで初開催された「アナログ盤世界会議(Vinyl World Congress)」でエンタテインメント商品の小売業者団体、エンタテインメント・リテイラーズ・アソシエーション(ERA)によって発表されている。
この調査では年間400ポンド(約6万円)以上を購入するファンを熱心なファンとし、アナログ盤、CD、DVD、Blu-Ray、家庭用ゲーム・ソフトの分野におけるそうしたファンの割合を発表している。
アナログ盤の売上では全体のうちの72%がそうした熱心なファンによるものとなっており、CDではその割合は32%に留まるという。一方、Blu-Rayも熱心なファンが市場を支えており、その売上における割合は61%となっている。DVDではその割合が11%まで低下する。家庭用ゲーム・ソフトでは熱心なファンによる売上の割合が34%となっている。
2017年のイギリスにおけるアナログ盤市場は全体で410万枚のアナログ盤が購入され、2016年に較べて26.8%の伸びとなっている。この売上は1990年代以来最高のものとなっている。
「音楽、そしてビデオとゲームは事実上、全人口に行き渡っているかもしれません。けれど、年間400ポンド以上も使ってくれる熱心なファンが市場のバックボーンになっているのです」とERAのCEOであるキム・ベイリーは語っている。
このデータは2200人以上のイギリスの成人を対象としたエンターテイメント分野における消費行動を測定するためのERAによる年4回の追跡調査によるものとなっている。
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