Photo: Andy Ford/NME
いわゆる「エクストリーム・ミュージック」を聴くことは人にプラスの影響を与えるという研究結果が発表されている。
オーストラリアのクイーンズランド大学の調査員たちが、最近、ヘヴィ・メタルやパンク、ハードコア、エモなどのジャンルの音楽を聴くことが怒りの感情の要因になるという説について調査を行った。
ジュヌビエーブ・ディングル博士と特待生のレア・シャーマンによるこの研究は、日常的に「エクストリーム・ミュージック」を聴いている被験者39人を対象に行われたという。
その結果、「エクストリーム・ミュージック」が各個人の怒りのレベルを上げるのではなく、ほとんどの場合「怒りをコントロールする」ということが明らかになった。
シャーマンは英『ガーディアン』紙にこうコメントしている。「エクストリーム・ミュージックは悲しみの感情を抑制し、ポジティブな感情を促進させるという事実が判明しました。エクストリーム・ミュージックを好んで聴く被験者たちは、怒りを感じると、自分の感情とマッチした曲を聴きたいと感じるのです」
「エクストリーム・ミュージックは、ありとあらゆる感情を客観的に捉えるのに役立っているだけではなく、被験者をよりアクティブに、前向きにさせていると言えます」
「音楽が流れた後、反抗心と興奮度、そしてストレスが減少したという結果が現れました。そして最も注目するべきは、彼らが音楽から受けるそのインスピレーションの大きさです」
一方で、音楽配信サービスのスポティファイの最近の調査によると、ヘヴィ・メタルのファンの音楽に対する忠誠心は、他のジャンルのファンと比較して最も厚いという結果も出ている。
この研究はジャンルごとのファンの忠誠心を計測する目的で行われ、それぞれのジャンルの「中心的存在のアーティスト」を設定し、一般的なファンがどのくらいの頻度でそのアーティストを聴きに戻ってくるかを割り出したものだという。
その結果、メタリカやスレイヤー、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、セパルトゥラ、パンテラ、クレイドル・オブ・フィルス、アンスラックスといったバンドが「中心的存在のアーティスト」になっていたヘヴィ・メタルが、大差をつけてトップになったという。
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