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アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーは新作『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』におけるレナード・コーエンからの影響について語っている。

シェフィールド出身のアークティック・モンキーズは5月11日に通算6作目となる『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』をリリースしており、バンドは同作で新たなサウンドや歌詞へのアプローチを試みている。

フロントマンのアレックス・ターナーは、BBCラジオ6のスティーヴ・ラマックの番組に出演して新作における作曲面の変化について語っている。「アークティック・モンキーズの前作やマイルズ・ケインと作ったアルバム(ザ・ラスト・シャドウ・パペッツの最新作『エヴリシング・ユーヴ・カム・トゥ・エクスペクト』)では、その曲自体が説明になっている曲があるんだよね」と彼は語っている。「“Why’d You Only Call Me When You’re High”とかそういう曲は、その中で始まって完結するんだ」

「多分、それが他の曲や音色にも溢れ出しているんだろうけど、ただ今回は、それぞれの曲が3分以内にエピソードが始まって終わるように区分けする、っていうことをあまり考えなくなってね。そういうアイディアをアルバム単位に広げるようにしてみた感じなんだ。とはいえ、すべての曲が同じ方向性を向かせるようにはしたんだけどね」

それぞれの楽曲から一節を抜粋して、歌詞を文脈から引き離して読むような人をどう思うかと訊かれると、アレックス・ターナーは次のように答えている。「レナード・コーエンが作曲について話しているのを見たことがあるんだけどさ。もしも彼の曲から何か一節を引き抜いたところで、『これは何について歌っているんだ?』ってことになると思うんだ。だけど、それを全体の文脈で見ると、彼がどんな人物かもはっきりと分かるわけでね。彼みたいなソングライターだと特にだけどさ。彼の曲やアルバムを最後まで聴くと、すっかり彼と一緒にいる気がするのさ」

アレックス・ターナーは次のように続けている。「レナード・コーエンが一部分を取り出してもそれは意味をなさないって言っているのを聞いたことで、まさにこういう方法でこのアルバムに取り掛かることに駆り立てることになって、それぞれの曲が何を意味するかについてあまり気にならなくなったんだよね」

一方、UKのオフィシャル・チャート・カンパニーの発表によれば、アークティック・モンキーズは週半ばの時点で他のトップ20に入っている作品の合算を上回るセールスを記録していることが明らかになっている。『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』はリリースから三日間のうちに合計で6万6,000枚を売り上げている。

アークティック・モンキーズは7月にグラスゴーのフェスティバル「TRNSMT」でヘッドライナーを務めることになっているほか、9月にはUK&アイルランド・ツアーを行う予定となっている。

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