ANDY FORD/NME

Photo: ANDY FORD/NME

モリッシーは現地時間9月21日の夜、UKでは最後のものとなるとの声明を出したライヴを、熱心な観客に向けた次のような言葉で締めくくった。「僕らのUKでの日々は終わりを迎えるけど、これからも僕らは親密なままなんだから、さよならを言う必要はない」

モリッシーはこのライヴで、アメリカの警察の酷い行いに関してコメントしたが、デーヴィッド•キャメロン首相に対する最近の衝撃的な疑惑の報道については発言せず、自身の意見はライヴの後にオンライン上に掲載された声明に温存した。

揃いのシャツとサスペンダーで装ったバンドを引き連れ、モリッシーは“Always On My Mind”のアカペラでライヴの幕開けを飾ってみせた。その歌詞は以下のようなものだ。「君が2番目でしかないと僕が思わせてしまったのなら、本当にごめん、僕の目が見えていなかっただけだ」。続いてエルヴィス・プレスリーの楽曲“You’ll Be Gone”へと移った。その後、パフォーマンスは1992年のB面曲“Let The Right One Slip In”、アルバム未収録のシングル曲“Boxers”や、2006年のB面曲“Ganglord”などを含むファン大喜びのレアな楽曲の数々が続き、また後でモリッシーが「アメリカのタリバン」と歌うように唱えた、警察の酷い行いを写した映像も流れた。

ザ・スミスの“Meat Is Murder”は食肉処理場のセンセーショナルな映像と共に披露されたが、ライヴには遊び心に満ちた場面もあり、“Speedway”の終盤でバンド・メンバーが担当を交代すると、数々の楽器の演奏をこなすマルチプレイヤーのグスタヴォ・マンスールがスペイン語で歌う間、モリッシーはキーボード・スタンドでタンバリンを叩くという一幕もあった。

ヴィーガン用のチョコレート菓子、ワゴン・ホイールズがどこで買えるのか観客に質問するなど、モリッシーはUK最後のライヴでも陽気に見えており、“Everyday Is Like Sunday”のパフォーマンス中には、モリッシーに触ろうとクラウドサーフィンで最前列まで送られてきた観客たちから「愛してる! 愛してる! 愛してる!」とメッセージを伝えられた後、一旦ステージから下がった。モリッシーは鮮やかな緑色のシャツに着替えて戻って来ると、最後の1曲“The Queen Is Dead”に入る前に次のように語った。「僕らのUKでの日々は終わりを迎えるけど、これからも僕らは親密なままなんだから、さよならを言う必要はない」

モリッシーがパフォーマンスした楽曲は以下の通り。

“You’ll Be Gone”
“Let The Right One Slip In”
“Suedehead”
“Speedway”
“Ganglord”
“Boxers”
“World Peace Is None Of Your Business”
“Kiss Me A Lot”
“Staircase At The University”
“Alma Matters”
“Will Never Marry”
“My Dearest Love”
“The Bullfighter Dies”
“The World Is Full Of Crashing Bores”
“Oboe Concerto”
“Meat Is Murder”
“Now My Heart Is Full”
“Mama Lay Softly On The Riverbed”
“I Will See You In Far-Off Places”
“Everyday Is Like Sunday”
“The Queen Is Dead”

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