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ライアン・アダムスは、テイラー・スウィフトのアルバム『1989』のカヴァー作について、ブルース・スプリングスティーンの『ネブラスカ』みたいにしたかったと語っている。

1982年にリリースされた『ネブラスカ』は、ブルース・スプリングスティーンの6枚目のアルバムで、初のアコースティック楽曲だった。収録された10曲は4トラック型カセットデッキで録音されている。

ライアン・アダムスはテイラー・スウィフトの『1989』の全編カヴァー・アルバムをリリースしている。同アルバムは現在、デジタルでのみ手に入れることが可能で、CDおよびアナログ盤は近日リリースされる。

ライアン・アダムスはゼイン・ロウのBeats 1のラジオ番組で今回のアルバムについて語ったが、彼はブルース・スプリングスティーンがこのレコードのインスピレーションになったと説明している。

「クリスマスの辺りだったけど、L.A.に戻ったんだ。すっかり落ち込んでて、4トラックのカセットデッキを持ち出した。そして、『1989』を『ネブラスカ』みたいなスタイルで作ろうって思いついたんだよ。ブルース・スプリングスティーンの『ネブラスカ』だよね。アコースティック・ギター一本、春の残響と、あとは僕だけ」

なぜこのアルバムの録音を決意したか聞かれると、「どうしてなのかは分からない」と答え、こう続けている。「僕は人生の困難な時っていうやつに遭遇していたんだ」ライアン・アダムスは続いてテイラー・スウィフトの作品について美しいと思っている点を挙げ、「非の打ち所が無く」「完璧だ」と説明した。

「テイラー・スウィフトの音楽にはずっと興味を持っていた。多くの曲が完璧で実によくできている。とてもクリーンだ。まるでホワイトハウスさ。それが僕を非常に悩ませた。だって本当に完成された楽曲なんだ。聴いてみてアコースティック・ギターで弾いてみて、覚えて歌ってみてさ、あのコーラスはほとんど歌うのは不可能なんだ。自分の音域にアレンジできても、喉は腫れ上がってしまうさ。ただもう不可能なんだ。」

「たぶん10日間くらい曲を覚えるのに使った」と彼は続けている。「アルバム全体を通したアイデアが分かり始め、その時から歌詞ををよく読んでみるようになり、こりゃあヤバいことになるって思った」

テイラー・スウィフト自身がこのプロジェクトを「これって非現実で夢みたい」と述べるなど、反響が寄せられているが、それについて問われると「誰かが注意を払うなんて本当に思っていなかった」と答えている。

ライアン・アダムスは8月にテイラー・スウィフトのカヴァーをレコーディングしていることを発表しており、ツイッターやインスタグラムを通して、クリップなどを投稿し、進捗を報告していた。

先週、ライアン・アダムスはこのアルバムのリリース日を明らかにした。テイラー・スウィフトはこれにツイッターで返答しており、「ライアンの音楽はわたしのソングライティングを形成するのを助けてくれた。これって非現実で夢みたい」と述べた。

ライアン・アダムスは、“Welcome To New York”、“Bad Blood”、“All You Had To Do Was Stay”、“Out Of The Woods”、“Wildest Dream”、“Shake It Off”の一部を公開している。

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