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U2のフロントマンであるボノは、来年2016年にバンドのニュー・アルバム『Songs Of Experience(ソングス・オブ・エクスペリエンス)』をリリースする予定であることを明かした。

2014年にリリースされた前作『ソングス・オブ・イノセンス』は、世界中のiTunesユーザーに「贈りもの」として自動的にダウンロードされるようになっていたため、広く賛否両論を巻き起こした。アップルはその1週間後、ユーザーへ向けてアルバムを削除するためのツールをリリースしている。

これについてボノは後日「ひとしずくの誇大妄想、わずかばかりの寛大、ほんのちょっとのセルフプロモーション」があったことを認め、謝罪している。しかしその後、米『ビルボード』誌に対し、アルバム配布は「これまでの我々がやってきたことで最も誇らしいことの1つ」であると語り、謝罪を撤回していた。

9月18日、ボノは『アイリッシュ・タイムズ』 紙に次のように語っている。「来年に(『Songs Of Experience』を)出そうと思ってる。僕たちにしては珍しいことに、多くの楽曲がすでに完成しているんだ」

U2は現在“iNNOCENCE + eXPERIENCE Tour”と称したワールド・ツアーを行っており、10月と11月には、ロンドン、マンチェスター、ベルファスト、ダブリンでの公演を予定している。

今回のツアーは5月のバンクーバー公演からスタートした。ツアーにはニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンでの8日間におよぶ公演や、10月下旬から11月上旬にかけてO2アリーナで行われる6日間のロンドン公演なども含まれる。また、ツアーにはこれまでレディー・ガガやブルース・スプリングスティーンも登場して、共演を果たしている。

ダブリンの3Arenaで行われる予定の4公演は、ボノとメンバーたちにとって、ハーリングやゲーリック・フットボールなどの競技が行われるスタジアムであるクローク・パーク(収容人数:82,000人)で、2009年に3夜連続公演を行って以来の凱旋公演となる。 このクローク・パークは、1晩の収容人数が今回の3Arenaでの4公演の合計とほぼ同じとなるのだが、U2はここで再び公演を行うのではないかと噂されていた。

クローク・パークで行われる音楽イベントについては、2014年の夏に歌手のガース・ブルックスが5夜連続公演を予定していたものの、後になって地元当局が3公演分しか許可しなかったことにより、結局は5公演すべてがキャンセルとなってしまったという出来事などから、ここ1年ほどアイルランドの音楽ファンの間で大きな話題となっていた。キャンセル前には、5公演で合計40万枚のチケットがすでに売り切れとなっていたという。

一方、今月の初め、ボノは母国での紛争から逃れてきたシリア難民を受け入れるヨーロッパの方針を讃えている。ボノはイタリアの新聞『ラ・スタンパ』に最近のヨーロッパにおける難民危機について「僕らは、21世紀においてヨーロッパをどうしていきたいのかという転換点にいるのかもしれないよ。今週、信じられないくらいすごいことが起きているんだ。ヨーロッパは7日前とは同じじゃないんだよ」と語っている。

シリア難民に自分たちのオモチャを贈るドイツ人の子供の写真についても「ヨーロッパの歴史に残るだろう」としており、ドイツのアンゲラ・メルケル首相については「ヨーロッパの人道的象徴」と呼んでいる。

U2が10月、11月に行うUK公演の予定は以下の通り。
London O2 Arena (October 26, 29, 30, November 2, 3)
Glasgow Hydro Arena (November 6, 7)
Belfast SSE Arena (November 18, 19)

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