GETTY

Photo: GETTY

カニエ・ウェストの母親が亡くなる前日に彼女の形成外科手術を執刀した医師のジャン・アダムスが、自身の写真を次回作のアートワークにすると明かしたカニエ・ウェストに対して公開書簡を発表している。

カニエ・ウェストは先週末、自身のツイッターにウェスと名乗る人物(『イーザス』ツアーでコラボレーションしたアーティストのウェス・ラングか、自身のレーベルであるグッド・ミュージックの新人シェック・ウェスの可能性がある)とのやり取りを撮ったスクリーンショットを投稿して、ニュー・アルバムのタイトルについてのやり取りを公開している。タイトルについてウェスが『ラヴ・エヴリワン』というタイトルを提案すると、カニエ・ウェストは「気に入ったよ」と返信している。

ウェスとのやり取りの中で、カニエ・ウェストは母親の「最後の手術」を担当したジャン・アダムスの写真も送っている。「これが俺のアルバム・カヴァーなんだ」とカニエ・ウェストは綴っている。「許してやって、憎むのはもう終わりにしたいんだ」

カニエ・ウェストの母親であるドンダ・ウェストは、2007年にジョン・アダムスによって乳秒縮小と脂肪吸引の手術が行われた翌日に心臓発作と「術後の様々な要因」によって亡くなっている。

ジョン・アダムスはその後、エンタテインメント情報サイト「ザ・ブラスト」に公開書簡を発表して、カニエ・ウェストに対して自身の写真の使用を取りやめるよう求めている。

「私はあなたに、あなたのアルバムやいかなる作品のプロモーションについて、私の写真を使用することを取りやめ、中止してくれることを求めます。失礼には思われたくないのですが、実際のところ、愛についての対話が本当にあなたの望むところなのであれば、過去のネガティヴな要素をそこに持ち出すのは不適切なことなはずです」

ジョン・アダムスはまた、カニエ・ウェストの「憎むのはもう終わりにしたい」という主張について「感慨深い」とした上で、カニエ・ウェストの母親の死に関するロサンゼルス検視官による報告書に目を通すよう促している。ジョン・アダムスが提示している報告書はすべて、自身に向けられた疑惑を晴らすものとなっている。

ジョン・アダムスは声明の中で、「ロサンゼルス郡検視官は、ドンダが形成外科の『手術後の様々な要因による』心臓発作のために亡くなったと結論づけている」として、具体的な術後の要因に言及していないと指摘している。

ジョン・アダムスはまた、カニエ・ウェストの従兄弟であるステファン・スコギンズの責任を指摘しており、彼について手術後のドンダ・ウェストの側にいなければならなかったにもかかわらず、その場を離れていたと主張している。

「つまり、もしもあなたの旅路が『許し、憎むことを終わりにする』ためのものであるなら、事実に向き合うことから始めてください。次回作にはご自分の従兄弟の写真を載せた方がいいかもしれませんね。私の写真を載せて、愛についてのものだと主張するのはやめてください」

ジョン・アダムスの公開書簡に対し、カニエ・ウェストはツイッターで次のように返答している。「連絡してくれてありがとう、ブラザー。あなたと話をもって、仲直りするのが待ちきれないよ」

カニエ・ウェストはこのところ頻繁にツイッターを更新しており、ドナルド・トランプ大統領を讃えているほか、トランプ大統領のスローガンである「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」と書かれた帽子を被った写真を投稿するなどして、物議を醸している。

カニエ・ウェストの新作は2016年発表の『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に続くものとなっている。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ