モリッシーが、今度行われる2公演のライヴが「UKでは最後のものとなる」とファンに声明を出している。
このライヴは、ロンドンのハマースミス・アポロで9月20日と21日の2日間にわたって開催される。
モリッシーは、自身のファン・サイトである「トゥルー・トゥ・ユー」に声明を投稿し、UKのレコード・レーベルからの利益がなくなったことが、今回の決定の要因となったことを挙げている。ミュージック・サイトの『クワイエタス』が先日報じたとおり、モリッシーは昨年、ハーヴェスト・レコードから契約を解消されている。
モリッシーの声明は以下の通り。
「UKのレコード・レーベルからの利益が出せなければどうしようもないよ。だから、今度のハマースミスでの2回の公演が、おそらく最後のUKでのライヴとなるだろう。これまで28年間にわたって―応援してくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいだよ。だけど、新しいアルバムが出せなければ、コンサートツアーをすることもないだろう? ファンのみんなと本当に素晴らしい時を長く過ごしてこられたと思っている。このことは自分にとってとても貴重なものだ。心から感謝しているよ」
ロンドンの公演に先立って今週末に、モリッシーはロンドンのバタシー・ドッグス&キャッツホーム(動物保護施設)を支援するため、期間限定のポップアップ・ショップを出店する。
モリッシーの商品を扱う『Mporium』のポップアップ・ショップは、9月18日(金)から21日(月)の間、毎日午前10時半から午後5時までオープンする予定となっている。
ショップでは、オフィシャル商品と並んで、限定数の『ユア・アーセナル』と『ヴォックスオール・アンド・アイ』のレコード盤がモリッシーのサイン入りで販売される予定となっている。また、ナンバーと日付が彫られたバタシー・ドッグス&キャッツホームの犬・猫用タグもファン向けに用意されている。
各アルバムからサイン入りレコード盤25枚を、ショップのオープン期間毎日、1名様1枚の限定販売する予定となっている。
『Mporium』とライヴの後には、いよいよモリッシーの小説としての処女作『List Of The Lost』が刊行される。
『List Of The Lost』は、UK、アイルランド、オーストラリア、インド、ニュージーランド、南アフリカでペーパーバック版のみが発売される。
この小説については、2014年1月に次のようにコメントしていた。「小説に関しては半分くらいのところまで書いていて、希望を持ってるんだ。現実として、ラジオ局は僕の曲をかけてくれないし、多くの人は音楽産業を信頼していないし、一般的に言われてることとして——実際正しいと思うけど——チャートの1位はメジャー・レーベルによって“買われている”わけでさ。ポップ・ミュージックやロック・ミュージックに情熱など残されていないんだよ。テレビや雑誌でいつも見ている顔が人気だなんてみんなが信じてるとはまったく思ってないんだ」
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