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フリートウッド・マックは、バンドの元ギタリストであるリンジー・バッキンガムの脱退理由について語り、新たなラインナップでのUSツアーを発表している。

フリートウッド・マックは今月リンジー・バッキンガムがバンドから脱退することを発表しており、ツアーではトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのギタリストであるマイク・キャンベルとクラウデッド・ハウスのニール・フィンが彼の代役を務めることを発表している。

バンドは今回米『ローリング・ストーン』誌にリンジー・バッキンガムについてスケジュール面での意見の相違からバンドを脱退することになったと明かしている。

「『解雇』というのはひどい言い方だと僕は思っているんだ」とドラマーのミック・フリートウッドは語っている。「なにかを妨げようとしたわけじゃないんだけど、壁にぶち当たってしまったんだよ。それは機能しているバンドの計画っていう意味では素晴らしい状況とは言えないわけでね」

「そういう理由で、僕らは彼と先には進まないっていう決断をしたんだ。バンドとして前進していくにあたっては、大多数の意見が重要だからね」

スティーヴィー・ニックスは続けて、スケジュールについての意見の相違がリンジー・バッキンガム脱退の引き金になったと明かしている。「私たちは元々6月にリハーサルに入る予定だったんだけど、彼はそれを来年の11月まで延期したいって言ったの。それは長すぎるでしょ。私は(ソロ・ツアーで)70公演やったばかりだったけど、何か1つのことを終えたらすぐに別のことにのめり込みたいのよ」

「どうして立ち止まらないといけないの?っていうね。音楽を止めるつもりはないの。私たちには他にできることがないからね。これこそ私たちのやるべきことなのよ」

スティーヴィー・ニックスは続けて自身とリンジー・バッキンガムの関係を結婚生活になぞらえ、「移ろいやすい」ものだと語っている。

「40年経った後で離婚する夫婦もいるでしょ」とスティーヴィー・ニックスは続けている。「ただ辛くなったっていう理由で、彼らは自分たちの子供や周囲の人間関係を傷つけるの。私にとっても悲しいことだったけど、人生の次の10年間を楽しくて幸せなものにしたいと思ってる。朝起きて自分の部屋でダンスして、笑顔で『神様、この素晴らしい人生をありがとう』って言いたいわ」

インタヴューの他の部分では、リンジー・バッキンガムの代役を務めるマイク・キャンベルとニール・フィンが、ツアーへの参加を持ちかけられたことを誇りに思っていると語っている。来たるツアーでは、1975年から1987年までのリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックス時代の楽曲のみならず、バンドのキャリアを通じた楽曲が披露されるという。

「1975年以来、バンドの誰かしらが興味を持たなかったという理由で、そういうことをしたことがなかったの」とスティーヴィー・ニックスは語っている。「今ならセットのオープンニングにたくさんの選択肢があるわ。(1969年の)“Rattlesnake Shake”の騒々しいバージョンとかね。(1970年の)“Station Man”もやりたいわ。ずっと私のお気に入りの1つだったの。(1970年の)“Oh Well”は間違いなくやると思うわ」

スティーヴィー・ニックスは次のよう続けている。「やらなければいけないヒット曲が10曲はあるわね。3時間のショウにしたければそれにあと13曲加えられるわ。それらすべてを縫い合わせたら素晴らしい連鎖が生まれて、ファンが望むものをすべて出すっていう、これまでに誰も見たことのないものが生まれるの。リハーサルでは60曲をやってみるつもりよ。1曲目から始めて、順番にすべて演奏してみるの。少しずつ曲を抜いていって、それからセットを組み始めるわ」

フリートウッド・マックは、新たなラインナップでの「アン・イヴニング・ウィズ・フリートウッド・マック」と題されたUSツアーを行うことも発表している。

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