モリッシーは、イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーに予定されているビーグル犬の繁殖用施設の建設計画を中止するよう、テレサ・メイ内務大臣に宛てて手紙を書いたことが明らかになっている。
北海に近いキングストン・アポン・ハル付近のグリムストンに、アメリカ資本の企業が建設を計画していた子犬の繁殖用施設を巡っては論争が起きていたが、政府は7月に同計画を認可している。施設で繁殖された子犬たちは薬物実験に使用されることから、同施設の建設計画は地元議会や複数の動物保護団体からの反発に遭っていた。同施設が完成すると、イギリス国内で生体実験用ビーグルを繁殖する第2番目の施設になるという。
モリッシーは動物保護団体のPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)に協力し、テレサ・メイ内務大臣に施設の建設許可を再考するよう要請している。また、9月18日にキングストン・アポン・ハルで予定されている自身のライヴに先がけ、内務大臣宛に手紙も出している。
「この恐るべき施設は年間に何千という犬たちを大量生産し、無菌室に閉じ込め、そして研究所へと売り払うのです。そこで犬たちは注射を打たれ、菌に感染し、解剖される運命にあります」とモリッシーは綴っている。「犬と接する喜びを知る人なら誰でも、犬が人なつこく、忠実で、人間と一緒にベッドで眠るべき生きものだということが分かるはずです。犬たちはボトックスやバイアグラのために死ぬべきではないのです」
また、モリッシーはもう1人、政治家に対してメッセージを送っている。労働党の新党首ジェレミー・コービンが王室批判と反戦主義の立場を取っていることから、彼には「暗殺」の危険があると、水曜日の夜のプリマスでのライヴ中に警告している。モリッシーは現在、短期間のUKツアー中で、9月21日にロンドンで最終日を迎える予定となっている。
また、モリッシーはロンドンのバタシー・ドッグス&キャッツホーム(動物保護施設)を支援するため、来たる週末に期間限定のポップアップ・ショップを出店する。
モリッシーの商品を扱う『Mporium』のポップアップ・ショップは、9月18日(金)から21日(月)の間、毎日午前10時半から午後5時までオープンする予定となっている。この日程は、イヴェンティム・アポロで行われるモリッシーの2日間のロンドン公演スケジュール(9月20、21日)と重なっている。
ショップでは、オフィシャル商品と並んで、限定数の『ユア・アーセナル』と『ヴォックスオール・アンド・アイ』のレコード盤がモリッシーのサイン入りで販売される予定となっている。また、ナンバーと日付が彫られたバタシー・ドッグス&キャッツホームの犬・猫用タグもファン向けに用意されている。
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