マッシヴ・アタックは1998年発表のアルバム『メザニーン』をDNAの形式で保存するという一風変わった計画を発表をしている。
4月20日に『メザニーン』がリリースから20周年を迎えたことを受けて、マッシヴ・アタックはこの機会にアルバムをDNAのコード化することを決定している。
マッシヴ・アタックはスイスのチューリッヒ工科大学によって開発されたテクノロジーを用いて、この偉業に取り掛かっている。
『メザニーン』のデジタル・オーディオ・ファイルは92万個の短いDNA鎖に変換されて、160ナノメートル(※ナノメートルは10億分の1メートル)の5,000個のガラス球に保存されるという。
『メザニーン』は今までにDNAを用いて保存されたファイルの中で2番目に大きいものになるという。
昨年、マイルス・デイヴィスの楽曲”Tutu”がDNAに変換された最初の楽曲の1つとなることが発表されている。
一方、マッシヴ・アタックは先日フェイスブックをめぐるケンブリッジ・アナリティカ社のスキャンダルを受けて、自身のフェイスブックを閉鎖することを発表している。
先月、データ分析会社のケンブリッジ・アナリティカ社はドナルド・トランプ大統領の選挙戦に協力し、ユーザーに知らせることなく収集した5000万人の個人データを選挙戦に使用したとされている。ケンブリッジ・アナリティカ社はデータの使用を否定している。
ブリストルを拠点とするマッシヴ・アタックは報道を受けて自身のフェイスブックを閉鎖している。ツイッターでは声明が発表されており、彼らは次のように述べている。「みなさんのプライバシーを無視するフェイスブックの姿勢や透明性の欠如、責任の不在が続いていることを考慮して、一時的にフェイスブックを閉鎖します。心から彼らが変わってくれることを願ってるよ」
In light of FB’s continued disregard for your privacy, their lack of transparency and disregard for accountability – Massive Attack will be temporarily withdrawing from FB
We sincerely hope they change their… https://t.co/DAxMVYSwff
— Massive Attack (@MassiveAttackUK) March 21, 2018
マッシヴ・アタックは昨年、ピート・トンが許可なく自身のアルバム『イビサ・クラシックス』でマッシヴ・アタックの代表曲”Unfinished Sympathy”をカヴァーしたことでピート・トンを批判している。
アルバムとそれに伴うツアーでピート・トンはヘリテイジ・オーケストラと指揮者のジュールス・バックリーと共に、ダフト・パンク、モービー、ロブ・デューガン、ベースメント・ジャックスといったアーティストの多くの楽曲をカヴァーしている。
しかしながら、マッシヴ・アタックは同プロジェクトを「ノスタルジア・ナイトメア・ロードショー」と批判して、収益を難民危機を支援するために寄付するよう促している。「お伺いを立てろなんて言わないよ」と3Dはピート・トンのカヴァーに関しての公開書簡の中で述べている。「だけど、君に通達するよ。僕たちがこの曲を演奏する時は、写真家のジャイルズ・デュレイが写した、難民キャンプで強制移住をさせられた人々の写真を掲げるんだ。これらの窮状を知って、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に募金を募るためにね」
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