シアトルのラジオ局「KEXP」にある女性が1000万ドル(約10億7000万円)を寄付したことが明らかになっている。
名前をスザンヌと言い、音楽が大好きだったこと以外はこの後援者についての情報は明らかにされていないものの、生前、彼女はラジオ局のスタッフの間でも有名で、KEXPの取締役だったベッツィー・トゥルートマンに遺言でラジオ局に遺産を遺すことを伝えていたという。
「彼女は若かったので、私は『あら、素晴らしいわ。本当にありがとう』と答えました」とベッツィー・トゥルートマンは振り返っている。「私がまだここで働いているうちに、そんなことが起こるとは思ってなかったのです」
スザンヌの弁護士の事務所に呼び出され、1000万ドルの寄付を伝えられた時のことを彼女は次のように語っている。「私はショックで泣き出してしまいました。そんなことをしてくれるということに私はビックリしています。これによって私たちのすべての風景が変わりました。このことについて思い出すと、今でも鳥肌が立ってしまいます」
『シアトル・タイムズ』の報道によれば、寄付の大半は長年にわたって貯蓄される予定で、音楽関連で展開される地域の教育プログラムや、新人アーティストの支援、出張活動などに使われるという。
「衝撃を受けてやっと、スザンヌがこれからの数十年間にわたってここに残り続けるんだということが分かり始めるのです」と代表取締役のトム・マーラは語っている。「しかし、更に高い次元の深刻さも抱えることになります。これらのお金はちゃんと見守られ、最も影響を残せる形で管理していかなければなりません。直接、アーティストを支援することにこの資金を適用することで、彼女の意志を讃えたいと思っています」
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