スリップノットが現在のツアーを終えた後、2年ほどの休止期間をとることが明らかになっている。バンド側も認めている。

スリップノットは2014年に通算5作目となるアルバム『.5:ザ・グレイ・チャプター』をリリースしたが、4作目の『オール・ホープ・イズ・ゴーン』からは6年ぶりのアルバムとなっていた。スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは今後のバンドのプランについて最新インタヴューの中で語っている。

「今のツアーが終わったらまた2年間ほど休もうと思ってるんだ。なんていうか、まあすべてをクールダウンさせたいんだよね。それぞれのメンバーが2年くらいやりたいことをやって、それからまた一緒に集まって、どうなるか見てみるんだ」

また「The Pulse Of Radio」に対しては、テイラーは自身のもう1つのプロジェクトであるストーン・サワーのニュー・アルバムについて、2016年に向けて制作を開始すると述べている。

「スリップノットのツアーを今年の夏ごろにやり遂げたら、少し休んでからストーン・サワーのアルバム制作を開始しようと思ってるんだ」

コリィによるこうした発言は、先日ギタリストのジム・ルートが語った内容とは矛盾しているように思える。ジムは、バンドの次のアルバムのために曲を書きためており、できるだけ早くスタジオでのレコーディングを開始したいと発言していた。

ジムは5月に「今、俺たちはちょうどバンドの最盛期にいるんだ。2年あるいはそれ以上の休みを取ってしまったら、そのあとまた同じようにやれるかなんてわからないだろ? メンバーの誰かが、映像を撮ったり、本を書いたり、別のバンドを優先したくなるかもしれない」と語っている。

さらに「俺は最高の結果のために動いているが、最悪の辞退も考えている。最近、また曲を書き始めたんだ。それらの曲が次のアルバムに入ればいいと考えているが、もし実現しなければ、また別のかたちで世に出そうと思うよ」とも付け加えている。

また、コリィ・テイラーは最近、スポティファイやタイダル、新たに発表されたアップル・ミュージックといったストリーミング・サービスについて否定的な考えを述べている。

タイダルやアップル・ミュージックといったサービスから連絡はあったか、サービスを支持する予定があるのかということについて、テイラーは6月に『NME』に対し次のように語っている。「いいや、もちろんない。やつらは音楽を使ってモノを売りたいんだろ? 俺らの曲を使ったって、何も売れやしないさ。それでいいと思ってるし、俺には関係ないね。テイラー・スウィフトみたいなクソやワン・エレクション(エレクションは勃起の意味)の音楽を使って、炭酸飲料や食べられるパンティーでも売るがいいさ。俺は、そういうことにはまったく興味がないんだ」

「俺が自分の音楽を、チンケなバイクの靴を売るために書き始めたとしたら、それこそ俺は完全におしまいだよ。そんなことはしたくもない。タイダルとスポティファイだけかと思ったら、知らない間に別のでっかいところまで出てきやがった。技術の進歩とやらが、まったくわけのわからない方向へ進んでる。ついていけないね。みんな、よくこんなのに付き合ってると思うよ、驚きだね。くだらねえ。俺は関わりたくもないね」

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