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ジャック・ホワイトは新たなインタヴューの中で最近のラップ・ミュージックからの影響について語り、ニッキー・ミナージュについて「素晴らしい」と賛辞を送っている。

元ホワイト・ストライプスのフロントマンであるジャック・ホワイトは3月23日に通算3作目となるソロ・アルバム『ボーディング・ハウス・リーチ』をリリースしている。ジャック・ホワイトはその中で、ケンドリック・ラマーやカニエ・ウェストらとの共演経験のあるミュージシャンを起用している。

ジャック・ホワイトは『クラッシュ』誌によるインタヴューの中で、最近はカニエ・ウエストやニッキー・ミナージュ、ア・トライブ・コールド・クエスト、そして「特に80年代や90年代のヒップホップ」を好んで聴いていることを明かしている。

「あらゆる点で、これは新しいパンク・ロックなんだよ」とジャック・ホワイトは最近のラップ・ミュージックについて語っている。「彼らは危険なことをやっているんだ。トリッピー・レッドであれ、シックスナインであれね。彼らはとてもパンクに、音楽の危険な面を体現してるんだ」

ジャック・ホワイトは続けてニッキー・ミナージュの音楽について語り、彼女の歌詞には「ショックを受ける」ものもあると語っている。

「ニッキー・ミナージュの“Only”を聴けば分かるよ。つまりさ、あの歌詞には1人の大人として僕が聴いている時に、自分が聴いている言葉に『嘘だろ!』ってショックを受けることがあるんだ」

「それは素晴らしいことなんだけどね! そう言えることは素晴らしいんだ。言いたいことを言えるっていうことはね。きっと僕がニッキー・ミナージュがあの曲でラップしてることの半分も歌ったら、お咎めを受けることになるだろうね。そういう意味でも、そこまでの領域に達したっていうことは素晴らしいことでね。人々がそういうことについて話しながら、『すげえな、これ聴いてみてくれよ』って言えるっていうのもクールだよね」

「僕は誰かに今すぐ衝撃を与えて欲しいんだよね。例えば、新しいバンドが登場して、『彼らの次の曲が待ちきれないよ』みたいな感じでさ」とジャック・ホワイトは語っている。「そういう瞬間こそ、最近の僕らに不足しているものなんだ」

ジャック・ホワイトは先日、DJキャレドについて彼の役割が分からないと発言したことも報じられている。

DJキャレドによる2017年のシングル“Wild Thoughts”はサンタナの1999年の楽曲“Maria Maria”を大胆にサンプリングしており、ジャック・ホワイトは“Wild Thoughts”について「完全にサンタナの曲でしかない」と主張している。

ジャック・ホワイトは米『ローリング・ストーン』誌に皮肉を込めて次のようにかてっている。「DJキャレドは座って、書いて、演奏して、レコーディングしたっていうんだから素晴らしいよね。素晴らしいことだよ! すごく才能に恵まれた人物だからね。それを疑う余地はないよ。あまりにも多くのことをこなすんだからね!」

ジャック・ホワイトの新作『ボーディング・ハウス・リーチ』について、『NME』のレオニー・クーパーは満点の5つ星を付けて次のようにレヴューに綴っている。「ジャック・ホワイトはついに物語に終止符を打ち、素晴らしいサウンドを生み出した。通算3作目となるソロ・アルバムで、彼はようやくホワイト・ストライプスのブルージーな足かせを外し、ワイルドでミステリアスな、他の何物とも異なるものを創り上げたのだ」

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