ロジャー・ウォーターズが、アメリカ大統領選の共和党候補であるドナルド・トランプについて「頭が空っぽだ」と一蹴している。
米『ローリング・ストーン』誌の最新号に掲載されているインタヴューで、ロジャー・ウォーターズは「アメリカ例外主義を標榜する人間が狂って、まったくの無知のまましゃべっている。彼は頭が空っぽだ。以前からそうだったし、これからも変わらないだろう。どうにかして自分が立派だと思い込む幻想の中に生きているのさ。そして、明らかに俺みたいなやつにとっては、彼はアメリカ社会で称賛されるべきでないものの権化のような存在だ」と酷評している。
それに加えて、ドナルド・トランプについて「起業家精神が暴走」しており、「悪と見なされるだろうもののすべての縮図」だと評している。
さらには、ロジャー・ウォーターズは、ドナルド・トランプのレトリックを放送する大手メディアにも焦点を当てて、その立ち振る舞いを「大掛かりな組織的窃盗」だと表現した。その怒りの矛先はアメリカ建国の父にも向けられ、「もし建国の父が、彼ら自身をあんなに自画自賛していなければ、共和党と民主党の間に収まるようなうまくいくシステムを思いついただろうし、それが現在のような状況に陥るのを防ぐ適切な抑制と均衡を生んでいたかもしれないだろう。そうすればアメリカは最高の国になっていたんだ」と語っている。
現在、ロジャー・ウォーターズは公開目前のライブ映画『ロジャー・ウォーターズ・ザ・ウォール』の制作に取り組んでおり、この映画は1日限定で9月29日に世界各地で公開される。彼はこの映画について「俺が望んでいるのは、観客がこの映画を観終わった後に、目を合わせながら出てきて、『あのさあ、俺たちに似てたよな。すごく俺たちみたいだったな』って感想を口にしていることなんだだ」と語っている。
今年の8月、デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドについて再結成の可能性を否定しており、ピンク・フロイドは「終わった」「自然消滅した」としている。
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