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M.I.A.は、スーパーボウルでマドンナのハーフタイム・ショウに出演した際の行動が物議を醸し、NFLに訴訟を起こされた件について語っている。

2012年のハーフタイム・ショウで、マドンナによる“Give Me All Your Luvin”のパフォーマンスに客演したM.I.A.は、ライヴ中にカメラに向かって中指を立てている。1か月後、NFLはこれが組織の「信用と評判」に泥を塗り、契約違反に当たるとして150万ドル(約1億6000万円)の損害賠償を求めている。2014年3月にはさらに追加で150万ドル(約16億円)を要求している。

『ハック』誌に対して、M.I.A.はこの訴訟を受けて「様々なレベルで多くの人から追いかけ回されることになった」としており、その上「人種差別と性差別」の話となると、「知っている人全員と亀裂が露わになることになってしまった」と語っている。

「当時、ロック・ネイションに所属していて、ジェイ・Zが私のマネージメントをしてたの。あの訴訟は本当にバカげたものだったわ。たとえ私が200万ドル(約2.1億円)以上稼いだとしても、残りの人生の収入を100%、連中が差し押さえるっていうものだったんだから。ジェイ・Zは『これにサインすべきだ』って言ってたんだけど、私は『ノー』って言ったの」

「中指を立てたせいで、しっかりしなきゃという感じだった。人々は『ああ、逮捕されない分、ラッキーだね。自分の取り分はすっかり諦めて、残りの人生を契約の奴隷として過ごすんだな』とか言ってたわけだから」

2014年8月、M.I.A.はNFLと和解したと報じられている。両者とも合意に至った経緯についての詳細は明らかにしていない。

連邦通信委員会には2012年のスーパーボウルの放送について合計で222件の苦情が寄せられたという。

その後、NFLとNBCは謝罪を行い、前半部分でこのような声明を出している。「パフォーマンス中のわいせつなジェスチャーは完全に不適切なものでした、このようなことが起こったのは非常に残念であり、ファンの皆さんにお詫び申し上げます」

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