ジャック・ホワイトはメタリカのラーズ・ウルリッヒによるインタヴューの中で、彼が自身のショウで携帯電話の使用を禁止する理由について語っている。
元ホワイト・ストライプスのフロントマンであるジャック・ホワイトは現地時間3月23日にニュー・アルバム『ボーディング・ハウス・リーチ』をリリースしている。ジャック・ホワイトはリリースに先駆け、「Beats 1」でラーズ・ウルリッヒのインタヴューに応じている。
今年1月、ジャック・ホワイトは「100%人間的な体験」を生み出すためにライヴでの携帯電話の使用を禁止することを発表している。
ジャック・ホワイトは今回、ラーズ・ウルリッヒに対して携帯電話を禁止にすることについて「興味深いアートの実験」だと語っており、もしも観客がそれに「憤って返金を求めて」きたら「面白い」ことになると語っている。
「僕は観客によく呼応してしまうんです。スタンダップ・コメディアンがするみたいな感じなんですけどね」とジャック・ホワイトは語っている。「ジャジャーン!って感じで、それがもしスベったら、『さあ、これからどうしよう』っていう感じになるんですよ。『もっとヘヴィな曲をやった方がいいのか? もっと速い曲? アコースティックをやったらいいのか? 僕に帰って欲しい? なら僕は帰るよ!』ってね」
「ただ、嫌なのは『これが本当の反応なのか? それとも集中していないから注意を向けていないだけ? それもメールを打っているから?』っていうものなんです」
「映画館に行ったり、オーケストラを観に行ったり、教会に行ったり、なんだっていいけど、人生にはそういう(携帯電話などを)脇へやって集中しないといけない瞬間があるわけですからね」
「僕はロック・コンサートのめちゃめちゃパンクでルール無用だっていう考え方は好きなんですよ。そういうのは大好きなんですけどね。だけど、次に何をプレイすればいいか分からないっていうのは嫌なんです。必要なわけでね。前にステージから降りてしまったこともあるんです。『ああ、もう次に何をすればいいか分からないよ。こういうのがずっと続くようなら、それだとかなり厳しいな』ってね」
ラーズ・ウルリッヒによるジャック・ホワイトのインタヴューはこちらから。
ジャック・ホワイトはまた、ラーズ・ウルリッヒに新作でヒップホップ界隈のミュージシャンを起用したことについても語っている。「僕はステージでヒップホップ・アーティストと共演したことのあるミュージシャンを求めてたんです。ケンドリックやジェイ・Z、カニエだったりのサポートをしたことがあるようなね」
「そういう人たちこそ、サンプリングやドラム・マシーンのようなヒップホップの曲にあるサウンドを実際のドラムやベースで再現できる、特別なミュージシャンだと思ったんです」
ジャック・ホワイトの新作『ボーディング・ハウス・リーチ』について、『NME』のレオニー・クーパーは次のようにレヴューに綴っている。「ジャック・ホワイトはついに物語に終止符を打ち、素晴らしいサウンドを生み出した。通算3作目となるソロ・アルバムで、彼はようやくホワイト・ストライプスのブルージーな足かせを外し、ワイルドでミステリアスな、他の何物とも異なるものを創り上げたのだ」
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