リンキン・パークのマイク・シノダは、チェスター・ベニントンの死後、音楽を制作する心境について最新インタヴューで語っている。
現在、ソロ・アルバムを制作していることが報じられているマイク・シノダだが、『ケラング!』のインタヴューで当初は音楽の制作が困難だったことを明かしている。
「チェスターが亡くなってから1週間が経った時、スタジオに入るというアイディアは怖いものだったんだ」とマイク・シノダは語っている。「それは曲を作ろうと試みてみることについてとか、思い出に打ちのめされるだろうとか、それだけじゃなかった。あの状況ではアーティストとして別のレイヤーの恐怖があったんだ。それは『(彼なしで)もしも素晴らしいものを作れなくなってしまったら』というものだった。それが恐怖か、絶望か、外の世界の混乱か、どれであろうとなかろうと、不安が渦巻く反響室を生み出すことになったんだ」
「そうしたことがまず僕にはあったんだけど、なにかを作る必要があった。使えるかどうかは関係なかった。僕はダメな90年代のグランジ風の曲を作り、ダメなラップの曲も作った。それで、いいと思えるものが作れたんだ。本当にいろいろなものを作ったんだ、世に出す意図はなくね。でも、頭の中に既にあったアイディアに飛び込んでみたんだよ」
今年1月にリリースされた3曲入りのEP『ポスト・トラウマティックEP』について、マイク・シノダは次のように語っている。「あの曲のコンセプト、あそこで取り上げているのは、あの日の感情と同じ不安定さなんだ」
「曲には特定の瞬間に起きたことに根ざしているものもある。昨年10月にトリビュート・コンサートをやったけど、あのライヴに取り組みながら、僕は“Over Again”を書いていたんだ。あの曲の最初のヴァースはハリウッド・ボウルの日に書いたんだ。そしで、2番目のヴァースはその翌日に書いたんだよ」
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