Amy Brammall/NME

Photo: Amy Brammall/NME

グリーン・デイはオフィシャル・サイトで2004年発表のアルバム『アメリカン・イディオット』の制作を追った新作ドキュメンタリー映画『Heart Like A Hand Grenade』の詳細を発表している。

アルバム『アメリカン・イディオット』のリリースから10年以上が経過しているが、その制作過程を撮影した映画は来月封切りを迎える。

グリーン・デイは次のようなメッセージを発表している。「2015年にロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム入りしたグリーン・デイは、『アメリカン・イディオット』のリリースから10年以上を経て、『Heart Like A Hand Grenade』を発表します」「このタイム・カプセルのようなロック・ドキュメンタリーは、グラミー賞受賞作でもあるパンク・ロック・オペラの作詞作曲とレコーディングのプロセスの内側に迫ります」

また、監督のジョン・ローカーは次のように語っている。「僕はビリー・ジョーにアルバムのレコーディングをドキュメンタリーにするべきだと言ったんだが、彼は以前に挑戦してみたもののうまく行かなかったと答えたんだ。そこで、スタジオに三脚をいくつか置いてカメラを回しておけば、レコーディング中もそんなに邪魔にならないのではと提案したんだ(彼が察してくれることを願っていたんだよ!)。その後、ある金曜日の夜に僕は電話をもらい、ビリー・ジョーとバンドのみんなは月曜日にロサンゼルスに行くので、僕が三脚になったらどうかと言われたんだ。そこから僕とグリーン・デイの9カ月が始まったんだよ」

「僕はグリーン・デイに付いてどこへでも行き、すべてを撮影することを許された。この間にメタリカは『メタリカ:真実の瞬間』という映画を発表した。この映画は、メタリカが制作面で危機を迎えていたことや、メンバー内のもめ事を描いた作品だ。この映画のことを話すと、ビリー・ジョーは自分たちには何も事件が起こらないため、ドキュメンタリーの撮影を続けたくないと考えた。僕は逆のことを思っていたんだ。このドキュメンタリーには派手な事件やもめ事がない。映し出されるのは絶好調なグリーン・デイが素晴らしい音楽を生み出している姿だ。これは見る人を元気にする映像なんだ。そして、これはとてもこぢんまりした形で撮影した作品なんだ。一箱に納まるテープと、1台のカメラしか使っていない。僕が育って来たDIY的な方法論に立ち戻ったんだ。また、このアルバムはグリーン・デイをより高みに押し上げるか、コケさせるか、2つに1つであり、バンドとしては賭けでもあった。どちらにしてもぼくはそれをありのままに収めようと思っていた」

「レコーディングの後、グリーン・デイは小さな会場を押さえてアルバムを通しでパフォーマンスしていて、その映像も作品に含まれている。この映画は、壁の穴から除き見する感覚の単館系作品みたいな感じだよ。グリーン・デイが他人をスタジオに入れ、撮影することを許したのはこれが初めてなんだ。ビリー・ジョーの電話に出られたことがとても嬉しい。これは11年前のことで、誰もみたことのない作品が公開されようとしている。ある意味、これは失われた映画、都市伝説となっていた。一部のファンは、これは本当のことではなくてグリーン・デイと僕がでっち上げた話だと思っていた。そしてついに、もしかしたら本当に失われていたかもしれないこの小さな作品が公開されることになったんだ」

『Heart Like A Hand Grenade』は10月15日に公開される。

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